1万4千人超えとブースター接種

オーストラリアでは、新型コロナワクチンのブースター接種（追加接種）は、2回目の接種完了から6ヶ月が経過したら資格があるという話でしたが、これが前倒しされて5ヶ月ということになりました。

そして、それはさらに前倒しされて、昨日からは4ヶ月でOKということになったそうです。

2回目接種から5ヶ月になる私達夫婦は、ブースター接種が受けられます。うちの夫は車の運転ができないという事情もあり、2人同時に同じ場所での接種を希望していました。こういう予約は電話でしかできません。

現在、感染者が爆発的に増えておりますので、多くの人がブースター接種を希望しているわけでして、予約のためのホットラインに電話がなかなか通じませんでした。

あまりにも待たされるとついあきらめて、また後からかけ直そうと思うわけですが、かけ直しても電話は通じません。

昨日は夫が仕事が休みで家にいて時間もあったので、電話をスピーカーフォンにして、オペレーターが出るまで電話をかけっ放しにして待ちました。一体何十分待ったでしょうかね、我慢のかいあってオペレーターに繋がりました。

そして、無事にブースター接種の予約ができました。

場所を選ばなければ来週にも接種が受けられたのですが、私達は前回と同じ、家から近くて行きやすいリングウッドの接種会場を希望していましたので、1月19日に予約できました。

19日までに濃厚接触者になったり検査を受けなければいけないような状況になってしまったら、予約をし直さなければいけません。感染している可能性がある人は、ワクチンは接種してもらえないのです。

ブースター接種はアストラゼネカではなく、ファイザーかモデルナの2つから選べます。どちらもメッセンジャーRNA（mRNA）ワクチンです。新型コロナウイルスがヒトの細胞へ侵入するのに必要なタンパク質を作るもとになる遺伝情報を注射することになります。

1回目と2回目はアストラゼネカのワクチンでした。アストラゼネカのワクチンは、ウイルスベクターワクチンと呼ばれるタイプで、遺伝子が操作されたアデノウイルス（普通の風邪のウイルス）を注射したことになります。

3回目もアストラゼネカという選択肢はありません。

とにかく、ブースター接種を受けると80％重症化しないそうです。つまり重症化することもあるということですよ。それでもやはりしないよりはした方がいいわけですから。

ヴィクトリア州の新規感染者は、今週中に1万人を超えるだろうと思っていましたが、昨日の火曜日に早くも1万人を超え、今日は17,636人ですよ。これからどこまで増えるんでしょうか。

厳しいロックダウンをしていた昨年の9〜10月の頃と比べて、ここ1〜2週間の急増はまさに爆発的と言えるでしょう。折れ線グラフの線が垂直ですよ。

このグラフは昨日の時点のグラフですが、グラフを縦に拡張しないと今日の数字は書き込めません。今日の数字17,636人を入れたら、折れ線の垂直度はもっとすごいことになりますねえ。

メルボルン都市圏外の地域でも、地方の小さな町でも急増しています。昨年までは、ヴィクトリア州の感染者は、ほとんどがメルボルン都市圏内でした。

シドニーのあるニュー・サウス・ウェールズ州は連日2万人を超えていましたが、今日は3万5千人以上でした。クイーンズランド州や南オーストラリア州も急増しています。どちらの州も近いうちに1万人を超えるでしょう。

死亡者は多くありませんが、入院患者が激増していますし、検査場はパンク状態だそうです。検査が受けられた人も、結果が届くのに数日かかっているそうです。旅行のために検査が必要という人達は、旅行をあきらめざるを得ない状況です。

クリスマスやお正月のあるこの真夏の時期、学校は夏休みですし、交通事故は増えますし、海や川で溺れるといった事故も増えます。脳梗塞や心筋梗塞も増えるんだそうです。

救急医療システムは、こうした通常でも発生する救急患者と津波のように押し寄せる新型コロナ患者とで、現在対応が非常に厳しい状況になっているそうです。病院のスタッフが濃厚接触者となって自己隔離ということが頻繁に起きますからね、スタッフの長時間勤務が避けられない状況なんだそうですよ。

このペースで新型コロナの患者が増え続けると、医療システムは限界に達するので、再びロックダウンは避けられないんじゃあないかという話も聞こえ始めています。

州政府はロックダウンはもうしないと言ってはいますけど、何らかの規制の再導入は必要になるのではないでしょうか。

日本にお住いの皆さん、感染者が少なくても油断しないでくださいよ。密を避け、基本的な感染予防対策を忘れないようにしてください。

クイーンズランド州や南オーストラリア州はですね、つい最近まで州内に感染者はほとんどいなかったんですよ。それがあっという間に1日の新規感染者数が数千人という状況になっているのです。

一日に数千人も新規感染者が出ると、たとえオミクロン変異種は重症化率が低くても、病院や保健所は大変な状況になりますからね。

皆んなで気をつけましょう。

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