2022年1月21日

気持ち的にはダンプカー

トラック話の最終回です。

うちの夫のトラックは、二人乗りの三菱トライトンです。私が乗るようになってからは、荷台の囲いの部分は取り外しています。あれが無いと、後ろが見やすくて私は助かるんです。


上の写真にはトレーラーも写っていますが、一昨日はあれを牽引してツールショップまで行ったんですよねえ。高速道路を100キロで突っ走って20分くらいで行けました。

買った時の写真はこれ。


様々なメーカーから見た目も大きさも同じようなトラックが出ています。このタイプのトラックは、オーストラリアでトレイディー(Tradie)と呼ばれる建築関係の仕事に従事している労働者の皆さんに大変人気があります。

荷台には道具を収納する金属製のボックスを取り付けているのが普通で、その上に荷物を載せられるようにフレームを付けていたりもしますけど、夫のトラックにはそういうものは付けていません。

商品の配達や木を切りに行く時に道具を乗せるために買ったんですから。

トレイディー達に人気のあるトラックですからしょっちゅう見かけますが、そんなに大きく見えないんですよ。

日本で軽トラックと呼ばれる小型のトラックよりは大きいですけど、運転するのが怖いような大きさには見えなかったのに、初めて運転することになった時にはタンプカーでも運転する気分でした。

まず運転席に上がることができませんでしたからね。

それには理由があったんです。

一昨日、一日に何度もトラックを運転したわけですが、右車線を後ろからやって来たダンプみたいな中型トラックが私を追い越して行った時に気づいたんです。運転席の高さが私とほぼ同じだと。

バスの運転席だって同じくらいの高さでした。

このことを夫に話したら教えてくれたんですけど、夫が買ったトラックはカスタマイズされたトラックで、わざわざ特別なサスペンションを取り付けて車高を高くしてあるんだそうです。より重い荷物を搭載できるように。

だからタイヤの上にバカでかいスペースが空いていてカッコ悪かったわけです。


ちょっと空きすぎ!

バネみたいなのがサスペンションですか?中の方まで丸見えですよねえ。

運転席に座るのに苦労する理由もこれなんです。巻き尺を持って行って計ってみたら、座席の高さは90センチくらいでした。

90センチってね、私のおへその高さくらいですよ。踏み台も無しで、つかまる手すりもなしで、90センチの高さの運転席に座るのは難しいです。皆さん、やってみてください。私は毎回苦労しています。

そしてまた、このトラックは普通車以上に前に突き出したデザインで、後ろにはもちろん荷台があるわけですし、前にも後ろにも突き出していて距離感がつかめないというのも運転するのが怖かった理由でした。

マニュアル車だし、ハンドブレーキがダッシュボードの下の方にあるし、慣れていないから怖かったわけですけど、さすがに度々運転していると慣れて来ましてね、怖いと思わなくなって来ました。むしろ運転席の高さが気分いいです。

周囲がよく見えるんですよ。荷台の囲いを取り外していますから後ろもよく見えます。

何と言っても、他の車を見下ろすというのが気分いいんです。いつも人々から見下ろされている私は、他人を上から見下ろすという経験はあまり無いわけでして。何なんでしょうか、この他人よりも高い所にいるというだけで感じる快感は。

実にいい気分なのでございます。


しかし、このトラックは二人乗りですからね、助手席に夫が座っているとハンドバッグを置く場所もないというのは不便です。車内に荷物スペースは無いんです。

トレーラーは家に置いておいても使うことがないので、ツールショップに置いておくそうですが、カローラの修理も終わった今、トラックを使うことはもう無いですよ。使わないのに自動車税と保険料を払って持ち続けるのは無意味なことですし、売ってもらいたいです。

夫は一度は売ると言いましたけど、やはりなかなか手放す決心がつかないようです。気持ちは分かりますから、私も「早く売れ」と急かすつもりはありません。

しかし現実はね、再び目が見えるようになることは無いわけですから、大変お気の毒なんですけど、手放すしかありません。

自分で決心する時が来るまで見守るつもりですが、自動車税か保険料の支払いの通知が来たら決心するんじゃあないかと期待しています。


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