やはり訓練が必要でしょう。
点字で書物を読むなんて到底不可能な気がしますが、簡単な単語や数字なら訓練すれば分かるようになると思います。
昨日の朝、夫が何やら道具を持って来てガチャガチャとやっていたのですよ。何をしているのかと聞くと、点字のラベルを作っていると言いました。
こういう道具を使っていました。
これは点字ラベルメーカーです。
印をアルファベットに合わせてトリガーを引くと粘着テープに点字が押され、完成したラベルを様々なものに貼り付けることができます。
いつの間にこんなものを買っていたんでしょうかね。
まあいつか必要になるかもしれませんから買ってもいいんですけど。ヴィジョン・オーストラリア(Vision Australia)という視覚障害者をサポートする団体のオンラインショップでは、78ドルで売られています。
点字のラベルが必要なものって何でしょうか。すぐに思いついたのは、目が見える私でも間違えることがある砂糖と塩の容器。夫がよく使う見た目がほぼ同じで穴の所だけが違う塩コショウ入れにもラベルを貼っておくと助けになるかもしれません。
夫は、ラベル作りの練習を兼ねて、娘のためにラベルを作っていると言いました。
娘のメルボルン大学の同級生でジャズピアニストのNさんが、近く結婚されるのです。Nさんは全盲です。お相手の女性は歌手で、彼女も全盲だそうです。
オーストラリアでは知り合いが結婚する時には、贈り物をすることが多いです。
欲しい物リストを作っておき、お祝いをしたいという方にはリクエストを伝えて、欲しい物をもらう場合が多いですけど、自分の趣味とは違うものだったりするともらってもがっかりしますからね、品物ではなくて現金をプレゼントする人も多いようです。
若いNさんカップルは、お祝いは品物ではなくて現金にして欲しいという希望を伝えているようなので、娘は現金を封筒に入れて渡すつもりですが、その封筒に点字ラベルで作ったメッセージを貼り付けたらどうだろうかと、夫は思いついたようなんです。
それは良いアイデアですよね。
完成したメッセージを見せてもらいました。
何と書いてあるんでしょうか。私には分かりません。
私の予想、
Nさんへ結婚おめでとう、お幸せにSより
夫が読んでくれました。
こう書いてあるそうです。
Nさんへズボンの前が開いていますよSより
娘がこれを封筒に貼り付けるとは思えませんでしたが、Nさんなら大ウケ間違いなしということで、お祝いのカードにこれを貼り付けていましたよ。
実は先日、Nさんカップルがあるレストランで演奏すると言うので、Nさんに一度会いたかったうちの夫は娘と一緒に出かけまして、演奏が終わってから一緒に食事をしたんだそうです。
その時、ワインを飲んでいたNさんに、うちの夫は「そんなに飲んで帰りの運転は大丈夫ですか?」と言ったんですって。
もう一度書きますけど、Nさんは生まれつき全盲です。
うちの夫の一言に、Nさんは大爆笑して「そのジョークをボクに言ったのはあなたが最初です!」とおっしゃったそうですが。
いやあユーモアのセンスがすごすぎ…
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