2021年8月15日

点字習得と新たなプロジェクト

いずれ視力を失うことを知っているうちの夫は、点字を習得することを決意したそうです。

点字というのは、皆さんご存知のように横2つ縦3つの合計6つの盛り上がった点の組み合わせでで表現される視覚障害者用の文字です。

フランス人の考案者ルイ・ブライユの名前から、多くの国で「ブライユ(Braille)」と呼ばれますが、英語ではこれを英語式に発音して「ブレイル」と呼びます。

文字の数が多い日本語の点字は大変複雑ですが、英語の場合は少しマシです。基本的にアルファベットと数字と記号、および頻繁に使用される単語や文字の組み合わせから成り立っています。

うちの夫はこの点字を習得して本を読んだりするつもりはありません。本は「オーディオブック」(本の朗読を録音したもの)という便利な物がありますからね。

ただ、バス停や駅などで表示が点字で読めたりできれば、便利だろうと考えたそうなんです。

人並み外れた記憶力を持つうちの夫は、日本語やドイツ語など外国語の習得に取り組んだ経験もあって、「点字」がそれほど難しいとは感じなかったそうです。私が入院していた数日の間に、基本的な点字はもう覚えちゃったんですって。

それって結構すごいんですよ。例えばこのページで基本的な英語の点字を見ることが出来ますけど、私だったら拒否反応が出てしまいそうな感じです。

これをもう覚えたと言うんですから大したもんだ!

ただし、これらの点字を目で見て意味を認識できるのと、指で触れて認識できるというのは別物です。指で触れて読み取る訓練は、まだまだこれからです。

自分の指がどれほど敏感で、指で触れて読み取るなどということができるかどうかも分からないと言っていますけど。

オーストラリアでも、点字は様々な場面で目にします。駅やバス停はもちろん、道路の交差点などに付けられている通り名の表示や公共の建物内の表示などは点字が併記されているのが普通ですし、缶飲料やワインのラベルなんかに点字がついていたりしますよね。

将来のために今から準備しようとする夫の姿勢は大変感心です。


ところで、勤め先のツールショップへの通勤ですが、毎日行きも帰りもスタッフの誰かのお世話になるというわけにもいかず、私のカローラは娘が通勤に使っているために家族の誰かが送り迎えということも出来ず、夫は少しずつバス通勤が増えてきました。

現在勤めている店舗は、我が家に近いバス停から乗り換え無しで30分ほどで店舗の近くまで行けるのでバス通勤も可能なのですけど、もうすぐ開店する新店舗に勤め始めると通勤が問題になります。

2つのバスを乗り継げばバスで行けますが、待ち時間を入れると1時間以上かかるんですよ。

そこで、夫は自転車通勤を考えていると言うんです。電動アシスト付きの自転車ですけど。

ところがねえ、いつものように簡単には行かないんです、これが。

電動アシスト付きの自転車を購入するのではなく、自分が持っている(何年も乗っていない)普通の自転車にモーターを付けて、自分で電動自転車に改造するつもりなんですよ。

早速モーターに関するリサーチを始めた模様です。

何でいつもこうなるの?

電動アシスト付きの自転車ってそんなに簡単に改造できるものなんですか?

改造するために新たな道具を買い揃えたりするんじゃあないかと心配です。

その新店舗まで、車で行くと30分くらいですけど、自転車で行くと結局1時間近くかかっちゃうんじゃあないかと思うんですよ。

これから花粉症の季節が始まるし、夏は暑いし、同じ1時間なら私だったら涼しくてラクなバスを選びますけどねえ。

 
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