昨年、連日アガパンサスの根っこ掘りに励んでいた例の花壇に、ついにサクランボの木を受けることにしたのです。冬が来るのを待っていたのだそうです。
土作りのために、うちの夫に頼んで馬の糞やら鶏の糞やらを買ってきてもらっていましたが、それを花壇の土と混ぜていました。
私が思うに、馬の糞も鶏の糞もコンポストも腐葉土(草切りで切った草を積み上げておいたのが腐ったやつ)も、サクランボを植える花壇にはもう十分な量があると思いますが、娘は鶏の糞がもっと欲しいと思ったらしく。
近くの園芸店に買いに行くというので、ハーブの苗が欲しいと思っていた私も一緒に行くことにしました。
娘と私が二人で出かける時は、いつも私が運転しますけど、昨日は娘に運転してもらいました。シートやミラーの位置調整をしたり初心者マークを外したりするのが面倒でしたからね。
娘が運転免許を取って以来、娘の運転する車に乗るのは初めてでした。
そして、
それは、車庫を出る時にいきなり始まったのでございます。
車庫からバックで出るのにすごい速度で出たのですよ。もしも普段は置いてない何かがそこにあったり、犬でも猫でも子供でも、もしもそこにいたら、あの速度では止まれません。
それを注意したら、ご機嫌が悪くなりました。
ゲートから道路に出る所では、左右をろくに確認せずに、すごい速度で道路に出ました。
田舎ですからね、滅多に車は来ませんけど、それでも来ることはあるんですよ。ちゃんと左右を確認しないといけないし、速度ももっとゆっくりでないと危ないです。
これを注意したら、ますますご機嫌が悪くなりました。
右に曲がる時に道路の中央ブロックに近寄り過ぎるクセは相変わらずでした。そして、とにかく速度を出しすぎる。時速60キロという速度制限は守るのですがね、一気に60キロまで速度を上げますから前を行く車に接近しやすく、しょっちゅうブレーキを踏む。
カーブで速度を落とした後、すぐまたエンジンを吹かして速度を上げる。
私は車に酔いそうになりましたよ。
園芸店は小さくて、駐車スペースがわずかしか無く、車を停められそうなところはありませんでした。鶏の糞を買うのはあきらめて(その園芸店では売っていない可能性は大きかった)交差点を挟んだ向かいにあるスーパーへ豆乳を買いに寄ると言うので行ったのですが、混雑している駐車場でも速度を出すから、お母さんは肝を冷やしました。
速度を落とせと繰り返し言われた娘は、すっかりご機嫌が悪くなっていました。
そして、やっと見つけた駐車スペースに頭からすごい速度で突っ込んだ娘。隣りの車がドアを開けたりしたらもうアウトですよ。
腹が立っているから余計に速度を出したのか、いつもそうやっているのか。
これを注意しましたところ、娘は直ちに駐車場から車を出し、そのまま道路に出てしまいました。
「あれ?どうするの?豆乳買いに行かないの?」
「もういい」
「園芸店にもう一度行ってみる?」
「もういい」
「ちょっとお、どこに行くのよ?」
「帰る」
とまあこのように、怒り全開でそのまま帰宅したのでございます。
この間、完全に無言…
家を出てから帰宅するまで、わずか15分くらいの出来事です。
あんな運転で私のカローラを乗り回しているのか…
今までは家から駅まで車で行って、駅の駐車場に車を停めてから、メルボルン市内までは電車で行っていたのですけど、最近だんだん勤めているクリニックまで車で行くことが増えてきました。
仕事が終わった後は、市内を車で移動してクラヴ・マガのトレーニングに行き、そこから夜遅く車で帰宅するというふうに、車を使うことが増えてきました。市内に行くには高速道路を使います。
そろそろ自信がついてきて油断する時期だとは思っていたんですけど、あんな運転ではいつ事故を起こしても不思議ではないです。
今朝、お母さんは心配だともう少し優しく言ってみましたが、
「ああそうですか」
と言ったきり無言でした。まだご機嫌は悪いままです。
先程「行ってきます」も言わずに車で出かけましたけど、今日は運転にもう少し注意するでしょうかね。
私の大事なカローラ、大事に乗って欲しいですけど、車はしょせん車。もし事故ったら残念ですけど、車なんて何とでもなるんです。でも、私の大事な娘は、何とでもなりませんから。
娘の運転は、運転練習を始めた頃から、スピードの出し過ぎ、注意不足、無謀な車線変更、コンクリートブロックへの乗り上げ頻発とサスペンスが凄すぎて、助手席に座る私には地獄のようだったんですけど。
一方、うちの息子はと言いますと、練習を始めた頃は自信の無さを絵に描いたようなノロノロ運転でした。常に最悪のシナリオというのを考えながら運転しているらしいからビクビク運転で、後続車に多大なる迷惑をかける教習車の典型的なやつでした。
運転免許試験では、速度が遅すぎるという減点があったものの合格しました。「無事故無違反の優良運転手」表彰は確実という超安全運転をします。
こうした傾向というのは、変わらないんでしょうか、変えられないんでしょうか。
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