お食事会にしてはちょっと遅くないですか?
そんな時刻に電車で市内まで行くというのがお母さんは心配でした。だって、悪い人に襲われたりするのはたいてい夜でしょ?夜遅くの電車は危険度が高いと、私は思っているものですからね。
そうしたら、電車じゃあなくて車で市内まで行くと娘は言いました。
それもまた心配でした。
我が家はメルボルン市内からはかなり離れています。道路が空いている時間帯なら、高速道路を使えば30分くらいで市内に行けるでしょうけど、そろそろ運転に慣れて自信がついて、気が緩む頃ですからね。
私は、これまでに何度となくはねられたり突っ込んだりと事故を経験しておりますので、交通事故は心配なのです。暗くなってからの運転は自分が苦手なので、娘が夜に高速を運転するのも心配なのです。
娘は、受付の仕事をしている心理クリニックの駐車場に車を停めるつもりだと言いました。そこから10分も歩けば、メルボルンの中心部だそうです。
街灯はたくさんあるはずですけど、夜遅く女性が一人で歩いていて襲われたとか殺されたとかいう事件が、時々起きていますからね。
とにかく、夜になってからメルボルンに行くなんて、やはり心配だったのです。
「危なくないのね?」
「大丈夫よ、クラヴ・マガの仲間達と一緒なんだし」
「クラブ・マガの人達と行くの?じゃあ心配ないわ!」
クラヴ・マガのお食事会だったのか!
クラヴ・マガについては、このブログでも度々話題にしていますけど、イスラエルで考案された近接格闘術です。イスラエルの諜報機関モサドを始め様々な治安機関に採用されることで洗練され、現在は米国のCIAやFBIを始め、世界中の軍や警察が導入しているという格闘術です。
軍や警察関係者向けに教えられているクラヴ・マガには「殺人術」も含まれています。
うちの娘は、3月からメルボルンにあるくクラヴ・マガの学校で女性専門の「Women’s Self-Defence」という自己防衛術のコースを受講し始めたのですけど、すっかり夢中になっていましてね、自己防衛術のクラスがある土曜日以外にも時間が許す限りトレーニングに通っているのですよ。
そこで知り合ったクラヴ・マガ仲間が集まってダンプリングを食べようというお食事会だったのですから、悪者に襲われるとかいう心配はいらなかったわけです。
そういうグループの一員として行動している限り、心配なのは襲ってくる悪者の方ですからね。クラヴ・マガを習得した人をうっかり襲ったりしたら貴方、どんな目に合うか分かりませんよ。警察行きは確実でしょうし。
朝起きたら、車庫に車がありましたので無事に帰宅したようです。
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