2021年5月26日

伐採予定の木の下見

火曜日水曜日と2日連続で休みをもらっていたうちの夫が、友人のTさんが切って欲しいと言っている木の下見に行くというので、私も一緒に行きました。

Tさんが住んでいるのは、メルボルンの東にあるダンデノン丘陵のシャーブルックの森の中です。近くには、観光客に人気のサッサフラス(Sassafras)という小さな集落があるので、下見の後そこで食事をして帰ろうと誘ってくれたのです。

夫と二人でレストランで食事をするなんてめったにありません。昨年11月の私の誕生日以来でしたから、そういう理由で木の下見について行ったのですけど。

インターネット接続のない森の中でグーグルマップは役に立たず、道に迷いながらも何とかたどり着きました。夫は以前Tさんの家に一度行ったことがあったのですけど、大変分かりにくかったです。曲がりくねった山の中の舗装道から、細い泥道で森の中に入って行くんですが、その泥道を見逃してしまって。

やっとTさんの家にたどり着いて最初に思ったのは、

よくもまあこんな所に住んでいるなあ!

 家はぐるりとユーカリの巨木に囲まれています。


裏庭の西側は少し開けていて、こんな景色が広がっていました。


温帯雨林の密林の中という場所です。勤め先への通勤だって大変でしょうにねえ。でも、Tさんはこのような場所が好きなのです。

ユーカリの巨木に囲まれているので、夏の森林火災がさぞ心配だろうと思いましたが、Tさんによると一番心配なのは森林火災ではなく、

倒木です!

森林火災は逃げるチャンスがあるけど、倒木はいつ起きるか分からないと。

そして、うちの夫に切って欲しいとおっしゃっているのが、裏庭に生えているこの木です。


枯れかけているんですよ。

この木が家の方向に倒れたら、家はペチャンコです。

幹の太さは根元近くで周囲が5〜6メートルですから、高さに対して細いと言えるでしょう。

ちなみに、この木はうちの夫が大まかに計算してみたところ、高さは約31メートルでした。


これだけの高さの木を単純に切り倒すことはできませんから、まずは枝を切って裏庭のスペースに落とさなければいけません。真下に落とすと他の庭木や物置小屋がダメージを受けます。

そして、枝を切り落とすには、

この木に登らないといけないんですよ!

うちの夫はこういう高いところに登るのは大好きで、特に木に登るのは得意で、道具もいろいろ持っています。

これは今から10年前に友人の家の木を切ってあげた時の写真です。


木の高さが比較になりませんね。枝もたくさんあって、この木は登りやすそうです。

大丈夫なんでしょうか…

体力は衰え、腕力も落ち、体重は増えて3桁で、左目は見えなくなっているんですけど。

Tさんは、一応プロの専門家に問い合わせしてみたそうですが、場所が場所だけに高所作業用の重機を持ち込めないため人が登るしか方法がなく、その場合は最低でも3000ドルとか4000ドルという費用がかかるんだそうです。

そこで、木を切るのが好きなうちの夫に相談したということなんです。そして、プロジェクトに挑戦することが大好きな夫がやる気を見せているわけです。(Tさんと、もう一人のBさんと夫の三人は、時々一緒に木を切りに行く仲間なのです。)

これからTさんが当局にこの木を切り倒す許可を申請し、許可が出るまでの間にどうやって切るかの計画を立て、必要な道具を揃えて、準備をするんだそうです。

ユーカリの木というのは枝が折れやすいんですよ。枯れたユーカリの木は特に、太い枝でもポキリと折れたりします。

高さ30メートル以上の木ですが、20メートルあたりまでは登らないといけないらしいんですけど、20メートルって6〜7階建ての建物に匹敵するんですよ。そんな高さに登って、チェーンソーで枝を切って、その枝を狙った場所に下ろすんです。

10メートルくらいの高さまで切れば心配がなくなるそうですが、いずれにしても登らないといけません。

いつかこの話の続きを記事に書くのが楽しみです。


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