2021年5月19日

アルビノーニのアダージョ

時々、偶然に素晴らしい音楽に巡り合うことがあります。

「アルビノーニのアダージョ」は知っていたんですよ。皆さんもきっと聞いたことがある曲です。日本ではお葬式によく演奏される音楽なんだそうです。

いくつかの映画でも使用されています。1981年のオーストラリア映画「誓い」(原題: Gallipoli)でも使われていました。主演は「マッドマックス」で注目され始めたばかりのメル・ギブソン、監督はピーター・ウィアーでした。

あの有名な「ガリポリの戦い」に行くことになる二人のオーストラリア人青年を描いた戦争ドラマです。二人の友情と、彼等が思い描いていたのとは全くかけ離れた凄惨な戦争の現実が描かれています。

この映画で「アルビノーニのアダージョ」が使われているのですが、この映画のために作られた音楽ではないというのは後で知ったことです。

悲しく胸を締めつけられるような美しい旋律で、一度聞けば心に残るに違いありません。もしかしたら、私の中では、あの映画の悲しいストーリーとこの音楽がリンクして記憶されているのかもしれません。

「アルビノーニのアダージョ」は「アダージョ ト短調」とも呼ばれます。レモ・ジャゾットというイタリア人の音楽学者が作曲しました。初めて出版されたのは1958年だそうです。

この曲をクロアチア人チェロ演奏家のStjepan Hauserという人とクロアチアのザグレブ・シンフォニック・オーケストラが演奏する動画をYouTubeで偶然見たのです。おすすめ動画として表示されていたのがきっかけです。

この演奏家が、演奏しながら口をモゴモゴするのが気になって、最初のうちは音楽だけを聞いていたのですけど、聞いているうちに胸が締めつけられてしまって、涙は出る来るし、もうなんと言いますか言葉では説明できないほど感動したので、紹介しようと思った次第でございます。

ぜひ聞いてみてください。

音楽は人それぞれ好みがあるわけですが、「アルビノーニのアダージョ」の物悲しい旋律にチェロの音色がよく合って、私にはカラヤン指揮のベルリン・フィルの演奏よりもこの演奏の方が数倍感動的でした。



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