この人の知り合いがこのブログを読んでいるかもしれないので、その人の名誉のために名指しは避けますがね、
その人の汚部屋に対する忍耐の限界突破!
その汚部屋は常軌を逸している状態でした。何年もきちんと掃除をしていなかったのです。
おそらく、カーペットの掃除機をかけられるところだけ吸ったのが一年間に1回か2回あったかなかったか。だから家具もカーペットも、隅の方は分厚く降り溜まったホコリで真っ黒でした。
おびただしい数の衣類がベッド近くの床に置かれたままで、黒い服は白に、白い服は黒に見えるくらいに、ホコリやなんかで覆われていまして。
この部屋から漏れ出す汚臭は耐え難いのですけど、こういう汚臭のする部屋に住んでいるのですから、その人も臭うんですよ。
「掃除をしなさいよ」「お願いだから掃除をしてちょうだい」「いいかげんに掃除しろ!」といろいろ言ってみても、その人はヘッチャラで無視するのです。
限界突破した原因はズバリ、
黒カビの発生!
新型コロナ禍のインドでは、「黒カビ」とも呼ばれるムコール病が発生しているそうじゃあないですか。黒カビの生えた部屋で暮らすのは危険ですよ。
「勝手に他人の部屋を掃除するな!」と怒るその人の顔を想像しながら、私は掃除することを決意しました。
始めたのは朝の9時前。
カーペットの上に積み重なっているおびただしい数の衣類やゴミは、ちょっと動かすとホコリがぼわっと舞い上がって危険ですから、ブラシのアタッチメントを付けた掃除機で少しずつ吸い取りながら、まずは床に掃除機をかけられる状態にすることを目指しました。
ベッドの下にもホコリまみれの衣類はいっぱいありましたが、そこからは長い間行方不明だった掃除機のアタッチメントやヘアブラシも見つかりました。
しかしね、
少しずつカーペットが見え始め、
ベッドの下や家具の裏側が見え始めると、
その部屋は、ゴミ屋敷とか汚部屋とかブタ小屋とか、そういう言葉では表現できない状態であることが分かってきましたよ。
それはまるで、
腐海…
繊維のホコリと塵と髪の毛と虫の死骸とカビが、全てを覆っているのでございました。
特にベッドの頭のあたりの壁の黒カビがひどかったです。石膏ボードにペンキで塗装した壁ですが、スポンジでゴシゴシと擦り、それでも黒カビが取れない部分にはカビキラーを塗布しました。
結局全部は取れませんでしたけど、健康被害を心配しなくても良い程度にカビは消えました。
覆っていたホコリや髪の毛などをきれいに吸い取った衣類は、洗濯機2杯分もありましたよ。古い破れかけた衣類は処分しました。洗濯機2杯分も余分に洗濯すると干す場所がないですから、昨日は1杯分だけ洗濯しました。
黒カビで汚染された壁の前には何も置きたくなかったので、ベッドや家具の配置も変える必要がありましたから、重い整理だんすも一人で動かしました。
ゴミ袋2つ分のゴミを集め、私がゴミと判断できないものは本人が判断できるように別にしておきました。
掃除を終えて時計を見たら、午後1時を過ぎていました。
4時間以上かかったのでございます!
その人は、いつもよりも早く帰宅しました。
「腐海」から「病院の無菌室」みたいになった自分の部屋を見たら怒るだろうと思いましたから、心の準備をしてもらうために帰宅前にメッセージを送っておきました。
ご機嫌は悪かったですけど、怒らなかったです。もしも怒ったら、どう言い返すか考えていたんですけど。
そんなことより、私は今頃になってマスクもせずにカビ掃除をしたことを後悔しています。
顔に大汗が出て暑苦しくてたまらないのでマスクを取っちゃったんですけど、やはり我慢するべきだったなあと思います。
窓も開けた方がいいとは思ったんですけど、外のジットリと湿った冷たい空気が入ってくるのが嫌で、結局窓も開けずにカビ掃除をしたんですよ、カビキラーまで使って。
危険ですよねえ。
今頃後悔してもどうにもならないけどな。次回はちゃんとマスクをします、って言うか、これが最後であることを祈ります。
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