Tさんが切って欲しいとおっしゃっている木の下見に行ったのですが、夫とTさんはかつて同じ電動工具の会社に勤めていて友達になった間柄でして、木の下見に行ったのですから会話の中心はその木の話、あとは道具の話になることは分かりきったこと。
それなのに私がついて行ったのは、夫がTさんの家から近いサッサフラス(Sassafras)という町で、何か美味しいものでも食べて来ようと誘ってくれたからでした。サッサフラスは、観光客に人気があるそうです。
木の下見が終わった後、Tさんがコーヒーを淹れてくださったのでしばらくおしゃべりをしました。予想どおりに道具の話や仕事の話で盛り上がりました。
Tさんの家からサッサフラスに行く前に、「スカイハイ」というレストランがあるダンデノン山の上に行きました。そこには展望台があって、メルボルンを一望できるのです。
天気が崩れかけていましたが、素晴らしい景色を見ることができました。
「スカイハイ」からマウントダンデノン・ツーリストロードで山を降りていくと、あっという間にサッサフラスに到着です。
サッサフラスは非常に小さな町です。観光客に人気だそうですが、中でも人気があるそうなのが「ミス・マープルのティーハウス」というカフェレストラン。しかし、あまりにも観光客向けであるということで地元民には人気はありません。
私達が向かったのは、この「ミス・マープルのティーハウス」の真向かいにあるベーカリーでした。
粉から手作りしているというベーカリーで、夫の友人のTさんからもお墨付きなのでした。私はTさん宅でコーヒーを頂いたばかりでお腹が一杯でしたから、ベイカリーで美味しいパンでも買って帰るつもりだったのですが、
定休日で閉まっていたのだった!
金網が張り巡らされた外観がちょっとアレですよ。
観光客らしいおばさんの団体がぞろぞろと入って行ったミス・マープルへ行く気もしないので、少し町を見て歩きましたけど、特に特筆するような店もなかったです。
唯一特筆するとしたら、ベーカリーの隣りにあった盆栽ショップでしょうか。
なんでこんな場所にこれが!
鳥居に「盆栽」と書いてあります。鳥居を看板代わりにしているのです。これですっかり興ざめした私は、「サッサフラスはもういいや!」と思ってしまったのでございます。
お天気のせいもあるかもしれませんし、火曜日ということで人がまばらだったせいもあるのでしょうが、何だか寂しくてヘンテコなサッサフラスでした。
さて、
家に帰ったのはお昼前。
その頃にはお腹が空いてペコペコで、しかも帰り道にうちの夫がよく食事をしに行くワランダイト(Warrandyte)という町にあるパブのことが話題になり、そこのチキンパルメジャーナという料理をいつか私も食べに行きたいと言ったせいで、夫も私もチキンパルメジャーナのことが頭を離れなくなりまして、ランチを食べに行くことにしました。
娘が私のカローラを使う必要があったので、夫のトラックで行きました。
そのパブ(本当の名前は The Grand Hotel Warrandyte)まで、裏道を通っていけば、我が家からは10分もかかりませんが、裏道というのは舗装もされていない山の中の狭い凸凹道で、ここをトラックで行くのは大変でしたよ。
それはともかく…
お昼頃から雨になると聞いていたのに、天気が良くて暖かく、ワランダイトにはサッサフラスの10倍は人がいました。火曜日のお昼にあの人出というのには驚きました。
パブは、私達が入った後どんどん人が増えて室内のテーブルは全部いっぱいになってしまいました。人気の秘密は「食べ物」です。
まさにパブ料理なのですけど、美味しかったです。量が多めでした。決して安くはありませんが、ちょっとしたお出かけの時の食事としては納得の行く値段です。
私は希望通りにチキンパルメジャーナを、夫はステーキを注文しました。
とてもじゃないけと食べきれない量でしたが、私には夫がいるので何の心配もありません。食べきれなかったチキンもポテトも夫がぺろりと完食しました。
室内にも外にもたくさんテーブルがあり、ベビーカーを押した若いお母さんや歩行補助具につかまってやっと歩いている高齢の方や電動車椅子の人も入って来ました。誰でも容易に入って来れるようにアクセスが整備されています。
パブと言っても、レストランと変わりません。食べ物の注文の仕方がパブ式ということで、飲み物を買うカウンターに行って注文します。幼児からご高齢の方まで、様々な年齢の人達が食事を楽しんでいましたよ。
ワランダイト(Warrandyte)は、メルボルン近郊からアクセスが良くて来やすいことと、カフェやレストランが多く、アーティストのギャラリーやお店もたくさんあり、駐車場もたっぷりありますから車を停めるのに苦労することもなく、町に沿って流れているヤラ川沿いを散歩するのも人気があります。
めったに行かないのですが、時々行くと、その都度楽しめる場所です。
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