2021年5月7日

ガソリンの話とトヨタが売れる理由

昨日、娘を駅まで送っていった帰り、ラジオを付けたらトークバック番組で自動車の専門家がリスナーの質問に答えるというのをやっていました。

ラジオを付けた時は、ガソリンが話題になっていました。

私は買い物の時くらいしか車に乗らないのでガソリンはそれほど使いませんけど、いつも「プレミアム無鉛ガソリン」を入れています。うちの夫からエンジンのためには「プレミアム」が一番良いと聞いたからです。

オーストラリアの無鉛ガソリンには、オクタン含有量によって「91」とか「95」とか「プレミアム」(一番ハイオク)とか、エタノールを混合したのとか種類がいろいろあります。

ガソリンはセルフサービスですから自分で選んで入れるのですけど、私はいつも値段が一番高い「プレミアム」を入れているのです。私のカローラのためにはこれが一番いいのだと信じて。

ラジオの質問者は、自分の車には「無鉛91」以上のガソリンを使えと書いてあるが、「91」と「95」だとエンジンへの影響やパフォーマンスに違いがあるのか?一番安い「91」でも大差はないのかという質問をしました。

答えは「違いはある」ということでして「95」の方が良いということでしたけど、それは車を使用する環境によって異なるそうです。気温の高い場所で乗るとか、重たいものを牽引しているとか、長時間乗るとか、そういう状況では「95」の方が良いけれども、気温の低いメルボルンで一般的な使用であれば「91」で十分ですよという答えでした。

その時、番組の司会者が「プレミアム」を使用するベネフィットがあるのかと質問したんです。

専門家の答えは、

新しいモデルの車、特に高級車の中には、エンジンの特性上オクタン含有量の高いガソリンを使わなければならない場合もあるし、ベネフィットがある車種もあるけれども、ほとんどの車にはベネフィットは無いと答えたんです。

なんだあ!そうなの?

だったらもう、これからは一番安い「91」でオッケーということですよ。

ところで、

ラジオ番組では、その後、車の「ブランドバリュー」の話題になりました。

「ブランドバリュー」というのは、要するに「そのブランドを欲しいと思ってもらえる価値」というものでしょうか。

車ならたくさん選択肢があるわけですけど、性能にしろデザインにしろ大して違いのない車市場において、値段が同じくらいならそのブランドを選ぶし、少しくらい余分にお金を出してでもそのブランドの車が欲しいと思わせる価値ということでしょう。

この「ブランドバリュー」という点で、オーストラリアにおいてダントツでトップなのは、

トヨタなんですって!

そりゃあメルセデスとかはトヨタの上を行きますよ。しかし、メルセデスは誰にでも買える車ではありません。

一般市民が買うことができる価格の車の中で「ブランドバリュー」はトヨタが一番だと言うのです。

なぜか?

それは「トヨタ車は故障しない」という極めて堅固な評判があるからだそうです。

確かにそうです。私が22歳の時に最初に買った車がカローラで、オーストラリアに来てから最初に買ったのもカローラで、以来ずっとトヨタ車(というかカローラ)に乗っていますけど、突然エンストするなどという怖い経験は一度もありません。

タイヤがパンクしたことは何度かありますけどね。

ああ思い出したぞ、あの恐ろしい経験を!

義母から借りて乗っていたヒュンダイ車です。

義母が黄斑変性で視力が悪くなり車を運転できなくなった後、しばらくの間借りて乗っていたのです。

その車がある日、ショッピングセンターの出口で速度を落とした際にエンストして動かなくなり、他の車をブロックするという悪夢のようなトラブルが起きたのです。

止まったエンジンはもうどうやっても動きませんでした。

その日に限って携帯電話を家に忘れて来ていたので、ロードサービスを呼ぶにはショッピングセンター内の公衆電話に行くしかなくて。大汗をかきかき、行ったり来たりしているうちにエンジンが冷えたおかげか再びエンジンが掛かりまして、なんとかその危機的状況からは脱出したのですけど。

あれが交差点の中とかだったら…

修理に出して分かったことですが、そのヒュンダイ車のエンジンは、高温になるとイグニッションがうまく働かなくなるというトラブルが続出していたそうです。私は二度とヒュンダイには乗らないと決めたのでございます。

夫が伯母から譲り受けて乗っていた三菱マグナも、エンジンが故障して2年5ヶ月間も故障したままゴミ屋敷状態のガレージに放置されたことは、このブログで何度も話題にしましたし、昨年夫が中古で買った三菱トライトンもこれまでに何度か修理に出しています。

やっぱり信頼できるのはトヨタなんですよ!

トヨタ車が売れる理由は他にもいろいろあるでしょうがね、最大の理由はなんと言っても車としての信頼性から来る「ブランドバリュー」なんです。

ラジオ番組では、トヨタ車のエアコンが非常に優れているということも話題にしていました。オーストラリアではエアコンは車を選ぶ時の重要なポイントですから。

私が今乗っているのもカローラですが、例のタカタの殺人エアバッグのせいで修理に出しましたけど、それ以外はこれまで何の問題も無くよく走ってくれています。

殺人エアバッグの修理の際には、トヨタの整備センターの優秀さも目にすることになりましたよ。そこで働いていた人達全員がとにかくプロフェッショナルでね、トヨタ式の教育はオーストラリアの整備センターにまで行き届いているんでしょうかね。

一人勝ちするようなブランドは、いい車を作っているだけじゃあないのですね。


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