点火一発で暖かくなり、外から薪を運んでくる手間も掃除も不要で、ガスヒーターは大変楽なんだそうですけど、不要になった薪ストーブはうちの夫がもらって来ました。
我が家には暖炉があるのですが、これがですね、見た目はおしゃれで、燃える薪を見ている分にはとっても素敵なのですが、暖房としてはあまり役に立たないシロモノでして。
熱はほとんど煙突から逃げていき、暖炉のある居間を暖めるだけでも相当の量の薪を燃やす必要がありました。
雰囲気のためだけの暖炉なのです。
義母が使っていた薪ストーブには送風ファンが付いていて温風をガンガン吹き出しますので、家中を暖めることができました。
夫がこれをもらって来て我が家の暖炉に取り付けると言った時には、私は大喜びしたのですけど、その後何ヶ月にも渡ってゴミ屋敷状態のガレージに放ったらかしになっていたのです。
春が過ぎて夏も過ぎ、
秋になって気温も低くなってきた3月の終わり。
やっと夫は作業を開始しました。まずは暖炉内のレンガを取り除いて、薪ストーブを取り付けられるようにスペースを広げるというところから始まりました。
スペースを広げた後、煙突やストーブを暖炉内に固定するフレームや材料道具を買い揃えたものの、待てど暮らせど次の作業が始まる様子はなく、居間には何週間も煙突が転がったままでしたので、私は三菱マグナの二の舞になるんじゃあないかと思い始めていました。
三菱マグナというのはですね、以前夫が乗っていた自動車です。動かなくなってしまい、自分で直すと言って道具や修理部品を色々買い揃えた後に作業はストップ。結局、2年5ヶ月間もガレージに放ったらかしにされていたんです。その間、車両保険料も税金も全部払っていたんです。結局廃車となりました。
薪ストーブもね、三菱マグナのように買った材料や道具が無駄になるんじゃあないかと思ったのです。
しかし、夫は見事に私の予想を裏切ってくれました。
薪ストーブは、三菱マグナの二の舞にはならなかったのです。
ほらこの通り!
見た目は大きいですが、実際に薪を燃やす部分は小さいです。三分の一は送風装置です。後はほとんど飾りです。暖炉の穴と薪ストーブの隙間を隠す役目をしています。
スチール製の煙突がレンガ造りの煙突の中に通してあります。どうやって入れてストーブと繋げたんでしょうか。
ちぎれていた電気コードは、夫が自分で直してプラグをくっつけました。
何でもよく知っていて、何でも自分で直したり作ったりできるDIYエキスパートです。こういうことをやっている時の夫はカッコいいんです。日頃テレビばっかり見ていますけど、やる時はやるんです。
「もう少し早くやってくれたらもっと良かったのに」なんてことは、口が裂けても言ってはいけません。
ところで、この薪ストーブですが、取り付ける前に耐熱塗料を塗ったんだそうで、現在その塗料が加熱されたために発生するものすごく不快な臭いが家中に充満しています。
絶対に身体に悪そうなひどい臭いです。使い始めてから3日間くらいはこの臭いがするんだそうで、現在は家の窓を開け、薪をガンガン燃やしつつ、送風ファンは最強にして臭いを最大限に出し、クーラーの換気機能(家の中の空気を吸い出す機能)を使って臭いを吸い出しています。
送風ファンを最強にしていると、熱すぎて薪ストーブには近寄れません。そのくらいの暖房力があるので、今年の冬はガス代の節約ができそうです。
薪は、夫が時々木を切りに行くのでタダで手に入ります。
早く臭いがなくなるといいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿