メルボルンでは、海外からの帰国者以外には感染者がいない状況が何ヶ月も続いて、私達の暮らしはほぼ新型コロナ以前の暮らしに戻っていたんですけど、
再びロックダウンです!
始まりは一人からですよ。
この方はインドからの帰国者でした。搭乗前の検査で陰性で、入国後の検査でも陰性で、南オーストラリア州アデレードの隔離用ホテルで2週間を過ごし、隔離期間終了時の検査でも陰性で、5月の初旬にメルボルン北部の自宅に戻りました。
家に帰ってから具合が悪くなり、検査を受けたら陽性と分かり、隔離用のホテルで感染したことが分かりました。
この方の感染が分かった後、おそらく家族や友人あるいは仕事仲間だったと思われますが、新規感染者が次々に見つかりました。そして、感染者数は、この2週間ほどの間に34人にまで増えています。
保健省が感染経路を追跡調査しています。陽性と分かった人達が働いていた場所や立ち寄った場所が随時発表されていますが、その数が昨日の時点で100ヶ所を超えました。飲食店やスーパーマーケットやホームセンターやジムや様々な場所が含まれているんですけど、
フットボールのスタジアムも入っている!
スタジアムには何千人も集まっていたんですよ。
メルボルンではマスクの着用は義務ではなくなっていましたから、マスクもせずに大声を出して応援していたんでしょう?
そんな場所では、絶対誰かに感染っていますよ。そして感染が分かるまでの数日間に、さらにいろいろな場所で他の誰かに感染させるのです、知らないうちに。
場所の名前、住所、感染者が立ち寄った日時が詳細に発表されています。それらの場所に該当の日時に行った人々には、検査を受けに行くことが求められています。そして、実際にものすごい数の人が検査を受けに行っています。
一昨日だけで4万人以上が検査を受けたそうです。それだけの人々が検査場に足を運んだというのも大したものだし、検査能力も大したもんだと思いましたけど、すでに多くの検査場で検査能力を超えているそうです。
検査場で行列を作って長時間待たされるのも危険です。
昨年のように仮設の検査場を作る必要があるかもしれません。
一人から始まった感染拡大ですが、見つかった新規感染者が、すでに感染している人の家族とか友達とか仕事仲間とか、お互いを良く知っている人達で、感染経路が明らかだったうちはそれほど危機感はなかったんでしょうが、感染者が立ち寄った要注意場所の数が激増し、メルボルンの北部や西部から南東部にまで広がりました。
保健省のウェブサイトのこのページで要注意場所を調べることができます。
追跡調査をおこなうスタッフを大増員して追跡しているそうですが、身元が確認できている濃厚接触者と二次的接触者の数は1万人を超えたそうです。
こうしたことから、人々の動きを抑制する必要があるとの判断で、昨夜の12時からメルボルン都市圏は7日間のロックダウンとなったのです。
これまでのロックダウンと同じく、4つの理由(食料や生活必需品の買い出し、医療や介護、運動、在宅で行えない場合の労働と教育)に加えもう一つの理由(ワクチンの接種)という5つの理由以外の目的での外出は禁止です。
外出は自宅から5キロ圏以内というルールも復活です。
飲食店は持ち帰りの販売のみが可能で、またも事実上の休業です。美容院などのサービス業もスポーツ&娯楽産業も再び休業。学校も休校。命に関わらない手術も中止。とにかく人の動きを減らすため。
ロックダウンが7日間だけで終わることを祈ります。
ロックダウン発表と同じ日にワクチン接種対象者の年齢が40歳にまで下げられることも発表されましたので、多くの人が接種の予約をしようと新型コロナホットラインに電話をしているため、電話は繋がりにくい状態だそうです。
そりゃそうでしょうね。
これから1週間の状況次第では、40歳以下の人も対象にするそうです。
ところで、
私は、昨日の朝、買い物に行きました。ロックダウンを見越していたわけでは無く、単に昨日の午前中はカローラが使えたから行ったのですけど、トイレットペーパーの棚が空になりかけていましたよ。棚以外の場所にたくさん山積みされて売られていましたけど、皆さんトイレットペーパーを買っていましたね。
トイレットペーパーだけでなく、どの人も大きなショッピングカートに山盛りの買い物をしていました。どうしてあんなにたくさん買うんでしょうか。
ロックダウンは、たったの7日間ですよ。たとえ延長されても、買い物はロックダウン中でもできるんです。
それにしても、お気の毒なのはやはり飲食店。お昼前の発表で「今夜からロックダウンです」とか言われたら困るじゃないですか。仕入れている生鮮食材が、再び無駄になるんですからね。
本当に7日間で終わりますように。
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