2021年5月14日

心臓のチリコンカンと新型コロナ

一昨日、うちの娘が午後から仕事に出かける前に、家族のために晩ご飯を作って行ってくれました。

母の日だった日曜日に私と一緒に買物に行きながら、自分勝手にいろいろ買ってきた食材の一つ「牛の心臓」(もしかしたら豚の心臓)で作ったチリコンカンです。

キドニービーンズという豆も、缶詰の豆を使わずに自分で煮ていました、心臓を煮た汁で。

スパイスが効かせてあって超辛いです。

そして臭いです!

新型コロナのワクチン接種でダウンしていた夫は、心臓のチリコンカンは食べたくないと言うので、私が病人用スープを作ってあげました。

我が家の病人用スープは、基本的にはチキンスープですが、とにかく野菜をたっぷり入れて柔らかく煮て、味付けは薄めにします。鶏のもも肉を入れますけど、もも肉がなかったので豚肉の薄切りを入れました。

シルバービート(Silverbeet)と呼ばれる野菜を入れたいところですが、ないのでキャベツを入れました。シルバービートは、義母に言わせると病気に絶大な効果のある万能の野菜だそうです。

栽培は簡単です。以前は畑に植えていましたが、うちの家族はこの野菜があまり好きではないので、結局食べきれずに腐らせていました。お店で買うと巨大な束でしか売られていませんので、これまた食べ切れないのです。

病人用スープにはぜひ入れたい野菜ですが、入れても誰も喜びません。薬だと思って食べる野菜です。ほうれん草のような味で、決して不味い野菜ではないのですけど。

病人用スープは野菜だけではいけません。栄養のためにも肉を入れないといけないことになっています。そして、鶏のもも肉がベストなのです。

病気になる度にこのスープを食べて育った夫は、病気になるとこれが食べたくなるのですよ。

娘が作った心臓のチリコンカンは、夫はもちろん、私も手を付けず、息子にも不人気でしたから、仕事から帰って来て鍋の中のチリコンカンが全く減っていないのを見た娘は、がっかりしていました。

心臓とか脳みそとか顔の付いた頭とか、ゲテモノ系を時々料理に使う娘ですが、「そういうのは食べたくない」とはっきり言うお母さんとは違って、いつも我慢して食べてあげる父親も、さすがに今回は食べてあげられなかったのでございます。

病人用スープですらやっと食べるほど弱っていましたからね。


何でも食べ過ぎるほどよく食べるうちの夫が、寝室のある2階からハアハア言いながらヨタヨタと降りてきて、この病人用スープをお椀に1杯だけやっと食べた後、ソファにへたり込んでいましたよ。

とにかく身体に力がなくて、ヘトヘトに疲れているような感じだと言っていました。そして、インフルエンザの時のように身体の節々が痛むのだと。

強そうな夫がノックダウンしてしまっているのを見ると、身体の弱っている高齢者がワクチン接種の後に死亡する場合があるというのも納得ですね。

副反応ゼロの私にはよく分かりませんけど、同じワクチンでこんなことになっちゃう人がいるのです。

夫はワクチン接種から3日目の昨日も仕事を休みましたが、急激に病気になったのと比例するように急激に回復しまして、今日は仕事に行きました。

食欲も一気に回復しましたが、心臓のチリコンカンは食べません。

私も息子も食べません。

作った娘も食べませんけど、このままでは腐ってしまうので、娘は容器に詰めてフリーザーに入れていました。冷凍した心臓のチリコンカンを、いつか誰かが食べるのでしょうか。

これを戒めとして、今後はゲテモノ系は控えてもらいたいです。


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