2019年11月12日

非常事態宣言どうなるか心配

クイーンズランド州とニュー・サウス・ウェールズ州では、森林火災が多発しておりまして、すでに多くの住宅や農場が消失し、死者も出ています。

コアラなどの野生動物が多数死んでいますが、森林火災の多発や被害の拡大について、こうした野生動物を守るために自然を自然のままにしておこうとする環境保護団体や野生動物保護団体に、批判の目が向けられています。

ご存知のように、ユーカリ木というのは非常に燃えやすいオイルを含んでおりますので、みずみずしい緑の葉っぱも、たとえそれが雨に濡れていても、たちどころに燃え上がります。それが枯れて乾燥している場合は、まあ実際に見たことがないと分からないないと思いますけど、爆発的に燃え上がります。

クイーンズランド州やニュー・サウス・ウェールズ州の森林は、降雨不足で非常に乾燥していまし、一年中葉っぱや枝を落とすユーカリの木の下には、大量の燃料が溜まっていると言って過言ではありません。

ボランティア消防士の皆さんの重要な仕事の一つに、こうした溜まった落ち葉や枝を、また枯れ草や低木を、気象条件の良い日を選んで燃やしておくというバックバーニングの仕事があります。場合によっては、火災の延焼を防ぐために木を切り倒したりもします。

こうした準備をしておくことで森林火災が広がりにくくするわけですが、環境保護団体や野生動物愛護団体は、こうしたバックバーニングにも反対するのです。

今日の火曜日、ニュー・サウス・ウェールズ州では、特にシドニーに近い地域では、「高温と乾燥と強風」という三つの条件が重なった森林火災の危険日となっており、非常事態が宣言されました。

40度近い高温になるとのことですが、何が怖いと言って、一番怖いのは、

強風です!

乾燥した強風に煽られると、落雷で火がついた枯れ草からたちまち巨大な火の玉が燃え上がり、これが電車の速度くらいで襲ってきたりします。

風が強いとエンバー(Ember)と呼ばれる燃えさしが飛んできて、その燃えさしが住宅の雨樋にたまった枯れ葉に燃え移ったり、住宅の隙間から入り込んで燃えやすいものに燃え移ったりします。

すでに何十ヶ所もで森林火災が発生しているのですから、そうした火災が広範囲に広がる可能性があるのです。州政府が警戒水準を最高レベルに引き上げたわけですが、

軽く考えてはいけませんよ。


先日、日本でも台風で警戒水準最高レベルの特別警報が出され、「命を守るための行動をしてください」と呼びかけられたでしょう。こうした特別警報は、理由があって出されるのですからね、真剣に受け止めなければいけません。

以前の私はそうではありませんでした。

ブラックサタデーを経験するまでは。

あの時、前日から州知事や消防庁の人がテレビやラジオでメッセージを送り続けていました。「100年に一度あるかないかの非常に危険な天候となるから十分な準備と注意をしろ」と呼びかけ続けていましたけど、「ちょっと大げさすぎじゃあないの?」と呑気な気分の私でした。

あんな恐ろしいことが起きるとは…

クイーンズランド州とニュー・サウス・ウェールズ州の皆さん、お気をつけください。

ヴィクトリア州は、今日も朝から雨が降り気温が下がって寒いですが、昨日の一日だけは暑くて乾燥していました。これから夏になれば、森林火災は他人事じゃあなくなります。今からできる準備をしておかないと。

右肩はまだ痛いんだけどな…

落ち葉や枝を掃き集めて捨てないと!
雨樋の掃除もしておかないと!
家が燃えにくくする手立ては講じておきますけどね、ユーカリの大木に囲まれておりますので、一旦近くで火災が発生したら、逃げ道も狭い道が一本あるだけだし、私はすぐに逃げますよ。

夫は家に残って家を守るべきと言いますけど、私にはその度胸も能力も体力もないから。


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