ヴィクトリア州北部&北西部に森林火災最高レベル警報の「コードレッド」が発令された昨日、消防隊員(ほとんどはボランティア)の皆さんが各地で発生した枯れ草や低木の火災の消火活動に尽力しておられる頃、
火災の危険は低かったメルボルン市内あるいは周辺地域では、強風で木が倒れたりトタン屋根が吹き飛んだりして道路や線路を塞ぎ、停電も発生してインターネットもダウンするといった、強風による被害が発生しました。
メルボルンでは最高気温が41.5度を記録しました。
娘を心理カウンセラーのクリニックに連れて行かなくてはいけなかった私は、朝から緊張気味。だって花粉飛散量が「エクストリーム(最悪)」の予報だった上に、午後にはクールチェンジ(風向きが変わって一気に気温が下がる)とともに雷雨の予報も出ていて、この雷雨のせいで「雷雨喘息注意報」も出ていたのです。
3年前のちょうど今頃のことですが、雷雨による喘息発作で複数の死者が出たことがあるのです。猛暑の日の終わりにやって来たクールチェンジに伴う雷雨で、花粉の粒子が破裂して細かな粒子となって飛び散り、強風で広い範囲に急速に拡散しました。小さくなった花粉粒子は肺の奥まで入り込み、より深刻な喘息症状を引き起こすのです。
あの日は私も喘息のようなアレルギー症状が出ましたのでね、それも心配だったのです。
ですから、
娘をクリニックに連れて行く1時間くらい前のタイミングで抗ヒスタミン薬を飲みました。
そうしたら貴方、薬のせいなのか花粉の飛散量がその時点では少なかったのか、私ったらくしゃみの一つも出ないほどへっちゃらで、ゴーグルも排気用バルブ付き防じんマスクも付ける必要がなかったのです。
「やれやれ、心配して損しちゃった」
と胸をなでおろす私。
30分ほど南へ南へと車を走らせて着いたクリニックは冷房もよく効いており、待合室には私以外に誰もおらず、
「なんだよ、いらない心配しちゃったな」
とすっかりリラックスして、娘のカウンセリングが終わるのを待っておりました。すると、15分ほど経った頃から目がチクチクし始めたのです。
ヤバい!
目のチクチク感は危ないと、長年の経験からよく知っております。
しばらくしたら、もうハンバない痒みが襲ってきました。そういう時に目を擦るともっと痒くなります。私はすぐにおトイレに駆け込み、目を洗う洗う洗う!
そうしているうちに、突然鼻から水が滴り始めました。
これはヤバい!
こういう状況で私がするべきなのは、まずシャワー!
…それは無理。
抗ヒスタミン点眼薬を入れる!
…持って来ていない。
ゴーグルをすぐに付けなさい!
…持って来なかった。
暑くても我慢してマスクを付けてから空気清浄機フル稼働の部屋に入ってなさい!
…それができたらどんなにいいか。
そして、
ついにくしゃみが始まったのでございます。
貴方ね、ご存知かどうか知りませんけどね、花粉症のくしゃみは「くちゅん」何ていうレベルに抑制することは不可能なのですよ。どう頑張っても、
ヘックチョーン!
なんです。
変に抑制しようとすると鼻フーセンが出てしまう危険があります。おまけに1回や2回では止まらないのでして。
クリニックの静まり返った待合室で、くしゃみを連発し鼻をかみ続ける私。バッグの中に常備しているティッシュが底をつきかけた頃、再びおトイレに駆け込んで目を洗いながらふと見上げると、鏡に映った私の顔が大変なことになっていました。
目の中の粘膜のようなところがゼリーのように腫れ上がって瞳に覆いかぶさりそうになっており、まともに目が開いていないの。
早くおうちに帰りたい!
もうその一心ですよ。
目がまともに開かない上にくしゃみを連発しているので運転が難しかったですけど、ついついスピード違反しながら帰りました。(これはちょっと心配だ、もう罰金は喰らいたくないのに。)
クールチェンジが来て雨が降った後は楽になるかと思ったらその反対で、空気清浄機フル稼働の自室にこもっていてもくしゃみが断続的に連発するし、鼻が完全に詰まって口呼吸だけが命の綱なのに口呼吸も苦しいし。
昨晩は、花粉症マスクを付けたまま寝るしかありませんでした。空気清浄機は一晩中フル稼働。今朝無事に目が覚めましたけど、何度も目が覚めて辛い夜でした。
今朝は寒いです。
寒いけど、自室を出るとくしゃみがハンパないので、家の中に花粉が充満しているのでしょう。
それにしても、
何事も楽観してはいけないんだなあ。つねに最悪のシナリオを想定して行動しないと。
クリニックへは、やはりゴーグルと排気用バルブ付き防じんマスク着用で行くべきだったのです。
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