2019年11月3日

細部へ注意が行き届かない人達

Attention to details」という言葉、職探しなどしていますと非常によく目にします。

「細かいことに注意が行き届く能力」と言いましょうか。この能力が備わっている人間にとって、細かいことに注意が行くなんていうのは息をするみたいにあたり前のことですからね、「こんなことが能力と言えるのか?」なんて思ってしまうのですけど、一つの能力らしいです。

何を隠そうこの私は、家族などには「細かいことに注意が行き届き過ぎる困った人」くらいに思われているので、細かいことに注意が行き届かない人に対して、

何でこんな事に気付かないのだ!

と、日常的にイライラさせられます。

私の場合はね、映画「ターミネーター」の殺人アンドロイドの視覚センサーみたいにね、ありとあらゆる物の細部にスーッと焦点が合っちゃうのですよ。全く自然なことです。特別に努力なんてしていません。歩く能力のある人が歩けるのと同じ感覚です。

ところが、

うちの男達二人は、細かいことに注意が行き届かない人達らしい。

片付けたと言っても片付いていないし、お皿を洗ってもまだ汚れが残っているし、掃除をしたと言ってもまだゴミが落ちているし、洗濯物の干し方が超なってないし、しょっちゅうすぐ目の前にある物を探しているし。

この能力が欠如していると仕事をする上で大変困るということも、私は経験し続けていますよ。

ここ数年、私はある電動工具や機械のメーカーの取扱説明書の翻訳をやっています。

機械の取扱説明書なんかを書くテクニカルライター達は、「Attention to details」のある人達という印象があったのですがね、どうもそうとは限らないようで。

翻訳をする度に、オリジナルの英語の説明書に細かい間違いを見つけまくる私。

英語から日本語への翻訳は、内容を理解した上で意訳をしないといけない場合が多いので見つけやすいというのもあるでしょうが。

何でこんなミスに気付かないんだよ!ちゃんとしろよ!いい加減な!

などと、まるで彼らが怠惰か何かのように思ってイライラして来たんですけど、そうじゃあないんだと、出来ない人達もいるんだと、最近考えるようになったのでございます。

私にも出来ないことや不得意なことがいろいろあるじゃないのって思うの。

イライラするよりも「しょうがないな」と受け入れる方が楽だしね。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿