2019年1月6日

ヒトを食事に呼ぶこと

うちの夫はそれが好き!

私たちがまだ若かった頃は、夫が友人を食事に呼ぶ度にお料理を頑張った私です。しかし、お客様を家に迎える時には、食べ物飲み物さえ出せば良いというわけにはいかない。

当時住んでいた小さな家を片付け、掃除し、花など飾り、お食事や飲み物を出し、お客が帰れば後片付けが待っている。

これらのほとんどを私が一人でやるんです。お客がいらっしゃったら自分は飲み食いしながらおしゃべりしていればいいだけの夫は、そりゃあ楽しいだろう。「またやりたい!」と思うだろう。

こうして、夫がヒトを食事に呼ぶ度にヘトヘトになった私は、次第に人を家に招くことが嫌になっていきました。そのうち、私がよく知らない夫の友人や親戚などを、私に相談もなく食事に呼んだりすると、異常に腹が立つようになりまして、夫婦関係が険悪化する原因にもなったのでした。

そんな昨今、夫はヒトを食事に呼びたい時は、すっかり成人してお料理好きに育ったうちの娘に頼るようになりまして、この度も私には一切の相談もなく、夫が勤めるツールショップの若者三人を食事に招待したのでした。

しかしね、娘は車の運転免許を持っていないので、買い物には私が一緒に行かなくちゃあならないんですよ。

娘はお料理はするけど家の片づけや掃除には、関心がゼロなのですよ。

娘一人でお客様を迎える準備ができるわけじゃあないの!

さて…

昨日の土曜日、午後4時に店を閉めた後、夫の帰宅と同時に若者三人もやってきました。

楽しく飲み食いおしゃべりして、彼らが帰った後はいつものようにTVの前に座ってNetflix を見始めた夫。

キッチンが汚いままなのは心配だったけど、何だかんだ文句を言うのも嫌で、私はさっさと寝たのです。

今朝起きたら、シンクもガスレンジもアリだらけ。

恐れたとおり…

そこへ起きてきた夫。

「それで昨夜は楽しかったですか?」
「ウン、もうサイコー!でも歳が違うからね、彼らの話題が僕には合わないっていうか」
「当たり前です。あなたは彼らのお父さんの年齢です」
「あははは、そうなんだよ」

「それはそうと、シンクを見てください。アリが凄いです。掃除をせずにおくとこういうことになりますから」(ご機嫌が悪いと丁寧語になるワタクシ)

シンクには、娘がデザートをお出しした時の汚れ物がたまり、その上に夫がTVを見ながら食べたのであろうアイスクリームが付いたボウルやスプーンが置かれ、それらに黒山のアリだかり!

誰のせいでしょうか?

カスレンジには肉を焼いた汁が飛び散っていて、それに黒山のアリだかり。

夫は自分がアイスクリームを食べたボウルだけはすすいで、食器洗い機に入れようとしたら、中には昨夜の食器類がたくさん入ったままだったので、それらを片付けてからアイスクリームのボウルを食器洗い機に入れて、すぐに仕事に出かけました。7時過ぎでした。

今日の開店時間は9時なのに、こんなに早くから行く必要もなかろう。キッチンの掃除をしてから行けよ!(と、心の中で叫ぶワタクシ。)

後で食器洗い機を開けたら、アイスクリームを食べたボウルには、まだアリがいっぱい残っていて、食器洗い機の中を右往左往しているのでございました。

さて、

誰がキッチンの掃除をするのでしょうか…


ヒトを食事に呼ぶのが大好きな理由は、ここにあるんだよ。

本人は何もしなくてもいいんだからな。

自宅レストランにヒトを呼ぶだけでいいんだからな。

食材の買い出しも掃除も料理も後片付けも、とにかく何もしないで座って楽しむだけでいいんだからな。

やってられるか!(そのうち娘だって嫌気が差すことは間違いなし!)


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