2024年8月26日

沈黙とオーディオブック

家の中が引き続き沈黙しています。このブログを定期的に読んでくださっている皆さんなら、理由はもうお分かりですね。

オーディオブックのせいですよ!

オーディオブックというのは、本の朗読を録音したものです。うちの夫は目が見えなくなって来ていて本が読めないのでオーディオブックを聴くのです。そのせいで夫と私の間で会話が激減しているという話を度々書いているんですが。

先々週の金曜日と土曜日の2連休は、ずっと「アンクル・トムの小屋」を聴いていたので2日間ほぼ無言だったという話も書きました。

「アンクル・トムの小屋」を聴き終えた後は会話が復活したんですけどね、「さあ今度は何を聴こうかなあ」と夫が言うので、私はマイケル・ロボサム(Michael Robotham)という作家の作品でサイラス・ヘイヴンという臨床心理士が登場するシリーズを勧めたんです。

私がM. W. クレイヴンの「ワシントン・ポー」シリーズにのめり込んだ話は度々記事に書いてきましたが、「ワシントン・ポー」シリーズほど面白い本はなかなか見つけられなかったんですけど、マイケル・ロボサムの「サイラス・ヘイヴン」シリーズは面白かったんです。

前々から面白いよと夫には教えていたんですけど、犯罪小説には食傷気味だったらしい夫は、ジャンルの違う本を読んでいました。「アンクル・トムの小屋」は素晴らしかったそうですが、聴き終えるのに時間がかかりました。

久しぶりに犯罪小説を読んでみるかと夫は言って、「サイラス・ヘイヴン」シリーズの1作目「Good Girl, Bad Girl」(日本語版タイトルは「天使と嘘」)を聴き始めたんですけどね。

これがちょっともう、すごいのめり込み様なんですよ。

聴き始めてすぐに「Hooked」だと言いました。「Hooked」というのは「夢中になる、ハマる、とりこになる」という意味です。

家にいる間はずっと聴いているんですよ。食事中も聴いています。夫は歩いて仕事に行きますけど、その通勤中も聴いています。聴くことが出来る時間はずっと聴いているという感じです。

1作目「Good Girl, Bad Girl」は、あっという間に聴き終えてしまいました。早く次が知りたくてたまらないので、音読のスピードを上げて聴いているようです。

もちろん2作目の「When She Was Good」(日本語版タイトルは「天使の傷」)も聴き始めました。

この2作目は、私が1作目以上にのめり込んだ本です。読むのが止められなくなってひどい睡眠不足になり、読み過ぎで目がぼやけて見えなくなっても読み進めたくてたまらなかったという、そういう本なんです。

「その本はねえ、気をつけないと危ないわよ」
「睡眠不足になりますか?」
「なるなる!絶対になる!」

案の定、夫はもう完全に無言です。

「サイラス・ヘイヴン」シリーズにはイーヴィという名前のティーンエイジの少女が登場するんですけどね、この少女に何が起きたのか、何が起きるのか、早く真実が知りたくて読むのを止められなくなるんですよ。

「サイラス・ヘイヴン」シリーズは、現在4作品が出版されています。ちなみに、3作目「Lying Beside You」と4作目「Storm Child」は日本語版がまだ出ていません。

この調子では、うちの夫は2作目もすぐに聴き終えて、4作目までぶっ続けで聴くでしょうね。家の中の沈黙はさらに続くことになります。


マイケル・ロボサムは、シドニー在住のオーストラリア人の作家です。オーストラリアだけでなく英国や米国でも、調査ジャーナリストとして新聞や雑誌に記事を書いていた人です。

「サイラス・ヘイヴン」シリーズの他に、ジョー・オロクリンという臨床心理士が主人公のシリーズもあって、こちらは作品数も多いしテレビシリーズにもなっているようです。私は「ジョー・オロクリン」シリーズは読んでいませんけど。

うちの夫は、私に勧められて聴いたM. W. クレイヴンの「ワシントン・ポー」シリーズにすっかりハマってしまい、妹弟にも読むように勧めたら妹弟もハマってしまって全部読んだそうです。

きっと、マイケル・ロボサムの「サイラス・ヘイヴン」シリーズも読むでしょうね。

1作目を読んだら2作目を読みたくなるし、2作目を読み終えたらすぐに3作目を読みたくなるし、3作目が終わったら4作目を読まないわけには行きません。

「サイラス・ヘイヴン」シリーズは、4作目で完結したような気もするので5作目が可能かどうか分かりませんが、もしも5作目が出たら絶対に買って読みますよ。

さあて、私は次に何を読もうかなあ。睡眠不足になるほどハマる本に、再びめぐり逢いたいです。


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