2024年8月17日

ポッドキャスト「移植について語ろう」

うちの夫が、昨年「Australian and New Zealand Paired Kidney Exchange (ANZKX) Program」という生体腎臓移植プログラムに参加して腎臓を一つ提供したという話は、このブログでも繰り返し書いて来ました。

このプログラムの中心になっているオースティン病院というのがあるんですが、この病院のウェブサイトに「Talking Transplant」(移植について語ろう)というポッドキャストのページがあります。

臓器や組織の提供と移植に関するあらゆる側面に光を当てるという目的で運営されているポッドキャストで、移植を受けた人や提供した人や医療関係者らの話をいろいろ聞くことが出来ます。

うちの夫がこのポッドキャストに協力を依頼されまして、インタビューに行ったのが7月の初めでした。そのインタビューがウェブサイトに載りましたので、今日はそれを紹介したいと思います。

「Donating for the greater good」(社会の利益のために提供する)というエピソードがそれです。もちろんインタビューは英語で行われています。トランスクリプト(音声を文字に起こしたもの)のページもありますが、音声認識ソフトを使ったんでしょうね、小さな誤りがところどころにあります。


夫が参加した「Australian and New Zealand Paired Kidney Exchange (ANZKX) Program」という生体腎臓移植プログラムは、「患者と提供者のペア」で参加するプログラムです。

提供者の多くは患者さんの家族です。患者さんに腎臓を提供したいと希望していますが適合しないために提供できない皆さんです。患者さんが誰かの提供を受けて移植手術が行われた後に、ペアの提供者がどこかの誰かに提供するというエクスチェンジプログラムなんです。すべて匿名で行われます。

患者さんが移植を受けられた後でペアの提供者がどこかの誰かに提供するということは、最初にペアで参加していないボランティアの提供者が必要なわけですけど、うちの夫がその最初の提供者になったのです。

夫が参加した回には、提供→移植→提供→移植…がつながって、16人の患者さんが移植手術を受けることが出来ました。合計32回の手術は、4つの病院で何週間かかけて行われたそうです。

そういうプログラムですから、ボランティアの提供者は非常に重要な意味を持ちます。ポッドキャストのこのエピソードでは、そのことを取り上げているわけですが、話題は死亡後に臓器や組織を提供するドナー登録、骨髄バンクのドナー登録、そして献血の話にも及んでいます。

うちの夫がこれまでに60回以上献血をして来たというのは、このポッドキャストを聞いて初めて知りましたよ。夫は遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で目が見えなくなって来ておりますので、車の運転が出来なくなってからは私が献血センターまでの送り迎えをしているので、どのくらいしょっちゅう献血に行っているかは知っていますが、60回以上行っていたとはねえ。

私は献血には1回だけ行ったことがあります。献血後にめちゃくちゃフラフラしたので、その後は行っていません。普段でも目まいでふらついている今の私にはちょっと無理ですけど、死亡後の臓器や組織のドナー登録と骨髄バンクのドナー登録はしていますよ。

もしも、あなたが不幸にも交通事故や脳卒中などで亡くなった時、あなたの臓器や組織が他の誰かの命を救います。骨髄の場合は、健康な方なら可能です。適合する確率は数百から数万分の一とも言われますから、ドナー登録しても実際に提供することになる可能性は少ないですけど、それでも誰かの命を救う可能性があります。

「臓器や組織のドナー登録」という記事にも書きましたが、皆さん、ぜひこの機会に臓器や組織の提供について家族と話し合ってみてください。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿