2024年8月14日

どうなる米国大統領選挙

アメリカの大統領選挙が近づいて来ていて、目が離せなくなって来ました。報道は加熱して来ていますし YouTube は興味深い動画が満載で、私は最近ちょっと中毒気味です。

今やかつての共和党とは全くの別物になってしまい「カルト集団MAGA」とも呼ばれる過激共和党候補のドナルド・トランプが、とにかく息をするように嘘をつくのには呆れるんですけど。

あれも長年培った能力と言うんですかねえ、よくもまあスラスラとデタラメや嘘を言い続けられるもんだと感心したりもします。

ご存知だとは思いますが、MAGAというのは「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」(Make America Great Again)という米国を再び偉大な国にするというスローガン、あるいはそれを信望する人達のことです。

かつてクー・クラックス・クラン(KKK)という白人至上主義秘密結社が黒人を狩って殺していたような地域には今も人種差別意識が根深く残っています。そういう地域には狂信的なMAGAの信望者が大勢いるんです。

そういうMAGA達からの支持を集めるトランプですが、世の中には平気で嘘をつき人を扇動したりすることが上手な人がいますけど、自分の利益や目的達成のためにへっちゃらで嘘をつき罪悪感が無いナルシストの典型みたいなのがトランプです。

自分がいかにすごいかをいつもアピールしていますけど、トランプほど自分が大好きで自惚れしている人はなかなかいません。

トランプという男はね、とにかく人々から好かれたい人なんですよ。人々から称賛され歓声を受けたいんです。認められ褒められたい、そういう承認欲求に突き動かされている人です。

どうしてアメリカ大統領になろうと思ったのか、一番の理由はそれでしょう。政治的な信条や取り組みたい政策があったわけではなく、「大統領になりたかった」というのが本当のところじゃあないですか?

2回目の今回は刑務所に入れられないためだと思われますけど。


トランプが大統領に再就任した後の移行プロジェクト「プロジェクト2025」というのが話題になっていますね。

米国国民が、特に女性や有色人種やマイノリティーの人々が何世紀もかけて勝ち取って来た様々な権利を無効にするような政策が提案されています。

900ページにも及ぶ膨大な内容を含むプロジェクトだそうですが、Wikipedia に書かれている内容を読んだだけでも恐ろしくなるような話です。

米国を再び偉大な国にするというスローガンが意味する「偉大だった米国」というのが、かつて白人男性達によって支配され、奴隷や安い労働力によって支配層が富を築いていた頃の米国なんだなというのが分かります。

そういう時代に独裁的な大統領がいたとして、議会も行政機関も司法も教育もすべて大統領の支配下にあるというのを想像してみて下さいよ。「プロジェクト2025」が目指しているのはそういう国です。

トランプは「プロジェクト2025」とは距離を置いていますけど、トランプの取り巻きである人達が関わって書かれたものですからね、無関係というわけには行かないでしょう。

トランプが大統領に再就任すれば、米国は独裁国家になってしまう可能性があるわけですから、今回の選挙でトランプを勝たせるわけには行かないと危機感を抱く人達が大勢いて、良識ある共和党支持者の中にもそういう人達がいるというのは納得です。

もしもトランプが勝って「プロジェクト2025」が実行されるようなことになると、多くの米国国民がそんなことを許すわけがないですからね、第2次アメリカ革命戦争の勃発も想定されていると言うんですから、今のこの時代に、しかも米国でそんなことが起きようとしているというのが信じがたいわけですけど。

法の支配、三権分立、政教分離、国民主権、基本的人権の尊重、そういった民主主義の原則が、トランプが大統領に再就任したら失われる可能性があるわけです。

そして、トランプが負けたら負けたで米国は血みどろの戦場になるなんていうことを言う人もいるんですから、対岸の火事じゃあないですけど米国大統領選からは目が離せませんよ。


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