うちの子供達が幼かった頃、ハヤシライスを作ろうとしたことがあるんですけど、ハヤシライスの素なんていうものは手に入らないんですから、レシピを探して手作りしようと思ったんですけどね、どのレシピも「デミグラスソース」が必要だったのであきらめました。
日本では、デミグラスソースは缶詰や小袋入りで簡単に手に入るかもしれませんけど、オーストラリアに来てもう30年以上になりますが、私は一度もデミグラスソースというものにお目にかかったことがありませんでした。
友人に聞いても「何だそれ?」「デミグラスソースなんて聞いたこともない」という反応でしたからね、そういうものは存在しないんだろうと思っていました。
インターネットで探すと即席デミグラスソースのレシピが見つかりますが、ケチャップや中濃ソースを使うようですから、それでは甘くなり過ぎるんじゃあないですか?
デミグラスソースは、本来そんな甘いソースではありません。私はケチャップなんて使いたくないですよ。
デミグラスソースは一度だけ作ったことがあります。キャセロール用の硬い牛肉に玉ねぎとセロリなどの香味野菜を加えて、赤ワインやトマトペーストを加えて煮込んで作りましたけどね、大変手間も時間もかかりました。
そこまでしてハヤシライスを食べたいとも思いませんが、実は先月から岡山名物の「えびめし」というのを作りたくて、何とかデミグラスソースを簡単に作る方法はないものかと考えていたんです。「えびめし」のタレを手作りするのにデミグラスソースが必要らしいんです。
デミグラスソースは牛肉と野菜を煮込んで作るのなら、それはいわゆるグレイビーソースと似たようなものなんだから、インスタントのグレイビーソースを使えば代用できるんじゃあないかと思いました。
インスタントのグレイビーパウダーがいろんなメーカーから出ています。熱湯と混ぜるだけでグレイビーソースになります。最近は買っていませんけど、肉を焼いたのにグレイビーソースをかけて食べたいうちの夫のために以前は買っていました。
うちの夫は「Gravox」というブランドのソースを食べて育ったそうなのでそれを買っていましたけど、特に美味しいものではありません。
インスタントのグレイビーソースにも種類がいろいろあるので、どれが一番デミグラスソースに近いかを調べていたら、私がスープストックを愛用している「Massel」というブランドからもインスタントのグレイビーソースが出ていたので、「Massel」のウェブサイトを見ていましたらね、こういうのを見つけたんです。
「Demi-Glace」と書いてあるじゃあないですか?
デミグラスソースじゃん!
ついに見つけたと思いました。
ウェブサイトによると IGA というスーパーで売っていると書いてあったので、早速近くの IGA のお店に行ったんですが売り切れていましたから、オンラインで買いました。
買ったのはパッケージデザインがウェブサイトに載っていたのとは違いましたが、同じものだろうと思います。写真も同じですしね。
作り方は、大さじ山盛り2杯のグレイヴィーパウダーを20mlの水で溶き、それに1カップ(250ml)の熱湯を加えて混ぜるとのことですけど、経験から言うとこの作り方ではとろっとしません。電子レンジか鍋で加熱する必要があります。沸騰させるととろっとします。
早速作ってみましたが、パッケージの写真のようなソースではありませんでした。色は薄いし、日本で売られているデミグラスソースとは別物です。肉と野菜を煮た出汁をとろっとさせたものという感じです。
しかしバターの風味があって旨味はありますから、これをベースにしてトマトペーストなどで味付けをすれば即席デミグラスソースを作れるんじゃあないかと思います。
しかし、正直言うと、わざわざこれをオンラインで買わなくても普通のビーフ味グレイビーソースで十分な気がしますよ。いずれにしても自分で味付けしなくてはパッケージの写真のような色の私達がデミグラスソースと聞いて思い浮かべるようなソースにはなりません。
まあとにかく、せっかく買ったんですから、これで「えびめし」を作ってみようと思います。問題はタレですけど、自分好みの味になれば良いんですからね。
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