2024年8月8日

五輪で感動とイライラ

五輪にしてもW杯にしても駅伝にしても、スポーツのイベントを見るのが大好きで、長年テレビ観戦を楽しんで来た私ですが、今回のパリ五輪には興味が湧きませんでした。

「こんなに興味が湧かない五輪は初めてだ」と夫に言いましたら、「ボクの世界にようこそ」と言いましたよ。

うちの夫はスポーツに関心が無いんです。全豪オープンテニスやサッカーやラグビーのW杯を一緒に見たことは何度かありますが、そういうのは非常に珍しいことです。

五輪なんて関心がゼロなので、感動を共有するヒトがいなくて私は残念なんですよ。それでも誰かに言いたくて夫に話しますけど、話が全く通じないのでどうにもなりません。

今回のパリ五輪は、開催前には興味が全く湧かなくて、世界的に「変だった」と話題になった開会式も見なかったんですけど、セリーヌ・ディオンだけは後で見て感動しました。

競技が始まり、ニュースで日本選手やオーストラリア選手の活躍の様子を見聞きするにつれ関心が戻って来ました。見たいと思うイベントもいろいろあるんですけど、オーストラリアでは五輪の競技を見るのは苦労するんです。

それは五輪を放送しているチャンネル9のせいです。

近年、五輪の放送はチャンネル9という放送局がやっているんですが(北京まではチャンネル7だった)報道姿勢が著しくオーストラリア選手に偏っているんですよ。

開会式の選手団入場なんてひどいもんです。オーストラリアの国名はAで始まりますから入場するのが早いんですが、入場したらもうずっとオーストラリア選手ばっかり映すので、日本選手の入場シーンを見逃したこともあったんですから。

日本のNHKのように参加各国をすべて映して、国の情報や期待の選手などの情報を含めてまんべんなく紹介するという報道姿勢とは全く違うんです。

オーストラリアは移民の国ですからね、自分の出身国の選手を見たいと思う人も多いと思うんですけど、とにかくもうオーストラリア選手ばっかり!

競技が始まると、1週目にはオーストラリアで人気の競泳が行われますが、競泳をやっている間はもう競泳ばっかり!

他の競技に出場しているオーストラリア選手をわずかに映したりはしますけど、オーストラリア選手が活躍しない競技を放送することは無かったんですよ。体操なんて毎回見ることは出来ませんでした。

NHKは日本選手以外の選手の活躍も放送していましたし、「その他の競技の結果をお知らせします」と言って放送されなかった競技や種目の結果も短い映像とともに丁寧にカバーしていましたけど、ああいう放送会社としての責任ある姿勢というものはチャンネル9には無いんです。

しかし、テクノロジーの進歩とともに、チャンネル9も複数のチャンネルで放送をするようになり、人気のある競技以外の競技も放送するようにはなりました。パリ五輪は全競技&全種目をオンラインで放送しています。大進歩ではありますが、これにも問題があるんですよ。

まずアカウントを作ってログインしないと見れません。アカウントを作ると、早速チャンネル9からジャンクメールが送られて来ましたよ。近代オリンピックは商業主義化されていますから、経済的な利益追求の面からこういうのは避けられないことだとは思います。

競技は私が夜寝ている間に行われますから、朝起きてから録画映像を見ようと思うわけです。例えば、昨晩は陸上の女子やり投げ予選がありました。私は日本の北口選手を応援しているので見たかったんです。

しかし、それを見るためにはまず延々とCMを見なくてはいけませんでした。いつもはCMが1つ放送されるだけだったのに、何分間もCMを我慢しなくてはいけなかったのでうんざりしましたよ。

それでも、以前なら見ることが出来なかった競技や日本選手の活躍も見ることが出来るようになったので、テクノロジーの進歩には感謝ですね。


以前はあまり関心がなかった陸上の投てき競技ですが、北口選手の活躍でやり投げを見るようになりました。

今朝は、円盤投げでオーストラリア選手が銅メダルを取ったというニュースもありました。ふと円盤投げの円盤というのはどのくらいの重さがあるんだろうかと思って調べてみましたら、男子の円盤は2キロだそうです。

いつも買っている小麦粉の2袋分の重さの円盤を、その選手は69.31メートルも投げたんですよ。ちなみに1位になった選手は70メートルだったそうです。

砲丸投げだと、男子の砲丸は7.26キロ。小麦粉7袋分よりも重たいんです。世界記録は24.56メートルだそうです。

つい先日は棒高跳びの世界記録を更新し続けているスウェーデン選手が、再び世界記録を更新して金メダルを取りましたが、飛び越えた棒の高さは6.25メートル。6.25メートルがどのくらいの高さになるのかを実際に見てみると信じがたい高さですよ。

そういえば私が小学校の教師をしていた頃、カール・ルイスというアメリカの選手がソウル五輪の走り幅跳びで金メダルを取った時に、その時の記録8.72メートルというのを実感するために教室の外で巻き尺を使って測ったことがありますけどね。

8.72メートルを実際に見てみると、一歩でこの距離を跳んだというのが信じがたい距離でしたよ。

同じ人間とは思えないような選手達の「よくあんな事が出来るな!」という驚くべき能力を見ることが出来るのが、オリンピックの醍醐味です。


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2 件のコメント:

  1. VPN接続をすれば、海外からでもTVerが見れるみたいです。TVerは、オリンピック放送をしています。
    VPN接続が私には良く分かんないけど…。
    NordVPNなどはNetflix日本、Amazonプライムビデオ、ESPNなど国際的なサービスにアクセスする機能、 30日間リスクフリーで試せる返金保証が付属しています
    そこまでしてみないか(笑)CM我慢してチャンネル9で見て下さい。

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    1. VPN接続というのをすると、日本のアマゾンから日本語の電子書籍も買えるらしいんですけど、時々本を買うためにVPN接続サービスなんていうのにお金を使う気にはならないのよ。オリンピックもいろいろ我慢すればチャンネル9で見れるからね。

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