2023年9月9日

手強いダイエットバーと減量

健康な腎臓を必要としているどこかの誰かに自分の腎臓を一つ差し上げたいという希望を持ったうちの夫が、ある生体腎臓移植プログラムへの参加を申し込んで、一連の検査が始まったのは2年前のことです。

このブログを「腎臓」で検索すればたくさんの記事が見つかりますけど、まあいろいろ紆余曲折はありましたが、腎臓を提供することが決まったんです。

最初は8月10日だった腎臓摘出手術の予定は変更になり、10月になりました。あと1ヶ月を切りましたよ。

手術までに少しでも腹周りの脂肪を減らしたい夫は、先月から再び超低カロリーのダイエット食品による減量を始めています。

利用しているのはネスレ社の「OPTIFAST(オプティファースト)」のシェイクですが、今回は板状のバーも利用しています。

腎臓を提供するためにこれまで何度か減量を試みていますが、最初は「The Man Shake(男のシェイク)」というのを飲んでいたんですが、代替食としてダイエット食品を取り入れるなら科学に裏付けられた「OPTIFAST(オプティファースト)」が良いと医者に勧められたのだそうです。

それで、最初は「OPTIFAST(オプティファースト)」のスープにトライしたものの、味音痴の夫ですら不味くて飲めないシロモノだということでスープはあきらめ、シェイクを飲むようになりました。

しかし、一回の食事をシェイク一杯だけで我慢するというのはね、本当に強い意志がないと続きませんよ。腎臓を提供したいという強いモチベーションがあった夫も、結局リバウンドを繰り返しました。

食べずに痩せた場合、再び食べ始めるとあっという間に体重は増えますからね。夫の体重は再び3桁になり、手術が決まってからも食べたいものを好きなだけ食べていたんですが。

手術を目前にしたこの段階で太ったら「それはあなたの無責任と偽善の象徴だ」と私が言ったのが引き金になったのではないかと思うんですけど、せめて体重を2桁にすると言って、再び「OPTIFAST(オプティファースト)」のシェイクを飲み始めたのです。

シェイクだけではお腹が空き過ぎるし退屈だということで、今回は板状のお菓子みたいなバーも取り入れたそうですが、シェイクもバーも1食が200キロカロリーと超低カロリーで、代替食になるだけのありとあらゆる栄養素が入っています。

言っときますけど、「OPTIFAST(オプティファースト)」のダイエット食品はどれも安くはないですよ。バーは6本入りが25ドルくらいです。1本4ドル以上する計算です。まあ、サンドイッチを買って食べてももっと高くつきますから、それはいいんですけど。

さて、昨日のことですが、お昼ご飯に前の晩のスープの残りを食べたせいですぐにお腹が空いてしまった私は、何かおやつに食べられそうなものを探していたんですが、そういう物は買わないんですから自分で作らない限り無いんです。

ところが、パントリーの棚の上の方に、夫が買った「OPTIFAST(オプティファースト)」のバーが置いてあるのが見えたんですよ。

おやつ代わりに食べても毒にはならないだろうと思って、どんな味がするのか興味もありましたから、1本もらって食べることにしました。

いろんな味のバーが出ていますが、夫が買っていたのは「アーモンドバター&デーツ味」でした。

こういう箱に入っています。


ミューズリーバーみたいで、なかなか美味しそうじゃないですか?

さっそく一口かじり…

かじれないっ!

硬すぎてかじることが不可能なんです。

厚めの木の板みたいな硬さで、まったく歯が立たないんです。

折ろうとしてもカチカチでびくともしません。しようがないから端っこの方に噛みついて、渾身の力で折りました。顎にも悪いけど歯にも危険ですよ。

とにかく一口分を口にふくみました。

噛みくだけない!

顎が弱い私にはこういう硬いものを噛みくだくのはムチャクチャ大変なんです。それでも何とか噛みくだくと、口に広がる薬の味。

うわっ…

「OPTIFAST(オプティファースト)」のスープは「スープに化けた薬」という感じだったけど、これはまさに「お菓子に化けた薬」だわ。

うっへ〜不味い!

「とても食べられない」とごみ箱に捨てかけたものの、「これ4ドル以上するんだな」と思ったら捨てるのはもったいないとも思いました。

捨てようかどうしようかと決めかねていると、口の中に残る後味がなかなか悪くないんです。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」じゃあないですけど、すぐに不味さを忘れた私はもう一口行きました。

硬い!歯に危険!顎に悪い!不味い!

水分が必要だと思って緑茶を口に含みましたら、薬臭さが倍増されました。これはちょっと食べられたものじゃあないわ。

でも吐き出せませんから飲み込みましたけど。

ところが、

しばらくすると口の中に残る後味のせいで、不味さを忘れた私は再びバーに手を伸ばす。歯や顎へのリスクを心配しながら1かけら口に入れて、同じことの繰り返し。

結局全部食べたんですよ。お茶の力を借りながら。

いやあ不味かったわ!

でも、食べられないことはないという結論です。

しかしねえ、味はまあ我慢できますけど、硬さは何とかした方が良いと思いますよ。強い顎をお持ちの若い方なら、それほど苦労することなく食べることが出来るのかもしれませんが、それにしたってあんなに硬くする必要はないでしょう。

私はもう二度と食べないと思います。


朝とお昼を「OPTIFAST(オプティファースト)」にしているらしい夫は、仕事から帰って来る頃にはお腹がペコペコで、帰ってすぐに晩ご飯を食べられないと我慢ができなくていろいろ食べてしまいます。

ですから、帰ったらすぐに食べれるよう晩ご飯を準備しています。

最近の晩ご飯は、夫のダイエットのために具だくさんスープのことが多いですが、それこそ本当にたくさんの食材を入れるんですよ。お肉は必ずたっぷり入っています。

でも、先日はスープと一緒に食べた手作りパンが美味しかったんでしょう、パンが止められなくなって1斤くらい食べました。バターやピーナッツバターを大量に塗って1斤も食べたらダメじゃん。

昨日の晩ご飯もまた良くなかったんですよ。大きな牛のすね肉を長時間煮て柔らかくしたのを、大根とニンジンと一緒に煮込んだのと白ご飯とサラダだったんですが。

翌日にも食べられるようにとたくさん作ったんです。すね肉は骨付きのを1.3キロ使いましたから、骨を除いたとしても相当な量があったんです。

3人が食べた後、鍋には1食分以上残っていました。ところが、気が付いた時には鍋は空になっていたんです。

まさかと思ったけど「全部食べたの?」と聞いたら、全部食べたと言いました。ご飯もお代わりしたそうで、炊飯器も空になっていました。

朝と昼は「OPTIFAST(オプティファースト)」で摂取カロリーを抑えても、晩ご飯にドカ食いしていては意味がないですよねえ。


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