2023年9月26日

腎臓摘出手術前の診察

うちの夫の腎臓摘出手術が近づいて来ています。

今日は、手術前の最後の診察があるので仕事を休んでいます。いよいよですよ。

どんな気持ちでいるんでしょうか。

健康な腎臓を必要としているどこかの誰かに自分の腎臓を1つ差し上げたいということは、何年も前から考えていたんだそうですが、実際に行動を起こしたのは2年前です。

見ず知らずの赤の他人に提供するので、自分の家族に提供する場合に比べてはるかに慎重に検査が行われました。

いろいろ問題が見つかったものですから、さらに詳しい検査が必要になったり、肥満が問題視されて減量に取り組んだり、また夫にはメンタルヘルスの問題もありますから精神科医の診断も必要だったりして、腎臓提供が決まるまでに2年もかかりました。

夫が参加を申し込んだ生体腎臓移植プログラムというのは、腎臓移植を受ける患者さんの家族や知り合いなどの関係者も、どこかの誰かに腎臓を提供することを約束しているので、適合する患者が上手く見つかると「芋づる式に」と言うと言葉は悪いですけど、次々に提供者と患者が繋がって行く可能性があります。

どういうことかと言いますとね、Aさんという患者さんがいるとしますよ。Aさんの家族がAさんに腎臓を提供したいと希望しているのだけど、その人の腎臓はAさんには適合しないので移植ができないとします。

でも、うちの夫の腎臓をAさんに提供することができると、Aさんの家族は腎臓が適合するBさんに提供することになるのです。うちの夫とAさんは見ず知らずの他人ですし、腎臓を提供するAさんの家族とBさんも他人です。

Bさんにも腎臓を提供したいと思っている家族がいますが、適合しないからBさんには移植できません。ですから、その人はCさんに提供することになります。

そしてCさんの家族がDさんに提供し、Dさんの家族はEさんに、という具合に「腎臓を提供してもらう&その患者の家族が別の患者に腎臓を提供する」がつながって行くのです。

今回、うちの夫がスタートになって、分かっているだけで12人の患者が移植を受けられることが決まっているんですよ。その12人の中には、適合する腎臓が見つからず3年間も待ち続けていた人もいるそうです。

12人の患者の移植手術を行うということは、24回の手術が行われることになります。もちろん一つの病院で全ての手術が出来るわけがありませんから、複数の病院が関わっている大プロジェクトになっているわけなんですけど。

スタートになるうちの夫が、この手術前の大事な時に病気になったりメンタルの具合が悪くなったりすると大迷惑がかかりますからね、夫も体調管理に気をつけています。


私達は引っ越しをしないといけないので、申し込みをしている家を私達が借りられることが決まったら、契約のこととか、支払いのこととか、荷物の準備、引越し業者の手配など、いろいろと手術と重なってしまう可能性があります。

腎臓摘出手術後、数日間は入院するんですしね、私が一人で引っ越しをするようなことになるとイヤだなあと思っているんですよ。

息子がいますから手伝ってはくれますけど、息子はまだ痔の手術から完全に回復できていませんし。

どうなるんだろうかと少し心配していますけど、何も決まっていないことを心配するのは無駄なことですね。

夫が順調に回復するのかどうか、これがきっかけでまたメンタルが不調になるんじゃあないかとか、そういう心配もあるんですよ。

でも、なるようにしかならないんですからね。

私は「取り越し苦労」 をしやすい性分ですけど、これはね、実際に悪いことが起きた経験が重なったことも影響しているんです。最悪のシナリオを想像してしまうのは、経験から生じた不安が原因でもあるんです。

今から心配しても仕方がないと、自分に言い聞かせています。

「きっと悪いことは起きない」とは思っていませんよ。「悪いことが起きても何とかなる」と考えるようにしています。


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