遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で目が見えなくなって来ているうちの夫は、もう車の運転が出来ませんので、買い物に行きたい時には私が運転手です。
帰りにヘアカットをしたいと言うのでショッピングセンターにも寄り、夫がヘアカットをしている間に私は食品の買い物をしたんですけど、スーパーの外で私はびっくりするような場面を目撃したんです。
それはごく普通のアジア人の親子3人でした。両親と思われる男女が幼稚園児くらいの男の子を連れていました。もしかしたら小学校のプレップ(準備学年)くらいの年齢かもしれません。
箱のようなものをたくさん載せているショッピングカートを押していたのは女性です。買い物袋もたくさん持っていて、それをカートに載せようとしていました。
男の子は走り回っていましたが、女性に何か言われて女性のところに行きました。男性は少し離れたところで腕を組んで女性と男の子を睨むように見ていただけでした。
「どうしてあの男は手伝わないんだろうねえ?ああいう風に女性に何もかも全部やらせて、自分は何もしないで突っ立っているだけの男が多過ぎるのよ…」
私がそう思った時ですよ。男の子が女性に何か言いましたけど、女性は首を振りました。そうしたら、男の子は女性を叩いたんです。
腕を振り抜いて、女性の腕とお腹の辺りを力いっぱいバシンと叩いたんですよ。カッとなって躊躇せずに叩いたという感じです。
小さな子供でも、あんなふうに叩かれたら痛かったはずですけど、叩かれた女性は何も言いませんでした。
それを見ていた男性が男の子に怒鳴りましたけど、腕を組んで突っ立っているだけで、男の子は完全に無視していました。そしてまた走り回り始めた男の子に、男性が大声で怒鳴っていました。
あの女性は男の子の母親だと思いますし、男性は父親だと思います。ショッピングセンターのような場所で、あんなふうにお母さんを叩くということは、きっと家でも日常的に叩いているのだと思いますよ。
感情の表現の仕方がよく分からない幼児が親を叩くことは珍しいことではありませんけど、5〜6歳の男の子がお母さんをあんなふうに叩くのは問題です。学校で他の子供達を叩くことも考えられます。
男の子の周りにいる大人が、叩くことを「しつけの手段」として日常的に使っている可能性がありますし、あるいは周りの大人が叩いているのを見て「不満がある時には叩けばいい」と学んだ可能性もあります。
小さな子供というのは、自分の思い通りにならない時に、泣けば欲しい物が手に入ったり自分の期待通りのことが起きたりすると「泣くことは効果がある」と学んで、わざと泣き真似をしたりしますけどね、それと同じように「叩くことは効果がある」と学んだ子供は叩くようになります。
怒鳴るだけで何もしない父親はいけません。きっといつも怒鳴るだけなんでしょう。あの男の子は父親のことを完全に無視していましたもの。怒鳴られることに慣れているんだと思いますよ。
叩かれて子供の言うことを聞くお母さんも絶対にいけません。叩かれて何も言わないのもいけません。叩いた時には、ちゃんと叩いてはダメだということを教えないと。
それを教えるために、叩かれた痛みを分からせると言って親が叩くのもいけません。
あの男の子がまだ小さいうちに、叩かない問題解決法を学ぶようにちゃんと教えて欲しいものです。
ホントにああいう親子は心配です。
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