2023年9月24日

積年の恨み

今回の引っ越しを機に断捨離を行い、持ち物を大幅に減らしている私ですが、フェイスブックのマーケットプレースで売ったりもしましたけど、こんな山の中まで買いに来てくれる人は少なくて結構面倒くさいので、ほとんどの物はリサイクルショップに寄付しました。

以前は「オプショップ」と呼ばれるチャリティーショップに寄付していましたが、今回はほとんど「Savers(セイヴァーズ)」という店に寄付しました。

「Savers」を選んだ理由は、家から近くて(と言っても車で15分)寄付したい物を車から降ろす専用の駐車スペースがあって、そこには必ずスタッフのお兄ちゃん達がいるから都合がいいことと、そのお兄ちゃん達が皆んなフレンドリーだからです。

そして、「Savers」はチャリティーショップではないので、スタッフはボランティアではなくちゃんと給料をもらっていること、そして「Savers」はスタッフの福祉にも取り組んでいると聞いたことも理由です。

性別、年齢、人種や民族、宗教、性自認や性的指向などで差別をしないインクルーシブな労働環境を目指しているそうですから、それにも好感が持てます。

家から近いとは言いますが、同じくらいの距離に複数のオプショップがあるんですよ。「Savers」のすぐとなりにはサルヴェーションアーミー(Salvation Army)という有名な慈善団体がやっている「Salvos(サルヴォーズ)」というオプショップもあるんです。

でもね、私はこのサルヴェーションアーミーの「Salvos」には、

恨みがあるんです!

慈善団体がやっているお店ですから、ボランティアで働いているスタッフの皆さんも優しくて親切だろうと思ったら、

大間違いなのよ!

リングウッド(Ringwood)という街にある「Salvos」ですけど、この店の店長のような立場らしい女性の超エラソーな態度にムカついたことがあるんですよ。もう何年も前のことですから、その人が今も働いているかどうかは知りません。

とにかく、お客を見下したようなエラソーな態度にカチンと来たんですけど、その人はお店の他のスタッフにも威圧的だったんです。

しかし、私はそんなことでこの店を恨んでいるのではありません。恨みの原因は、この店のスタッフが私を助けてくれなかったことです。

当時、経済的に苦しかった私は、何か必要になると新しいのを買いに行かないで、と言うか買いに行けないので、まずはこの「Salvos」のお店で中古品を探していました。

ある日、店内で古着を見ていた時、私は突然腹痛に襲われたのです。

お腹が痛くなった時点ですぐに店を出ればよかったのですけど、少し我慢していたらラクになったのでショッピングを続けていました。

そうしたら、急激に具合が悪くなったんです。

吐き気もし始めて、下痢になりそうな感じでした。「ああこれはちょっとヤバいかも…」と思ったので、おトイレを貸してもらえないかとお店の女性スタッフに頼みました。

そうしたら、「お客さんが使えるトイレはありません」と言われたんです。大いにがっかりして店を出ようとした私は、腹痛で身動きが取れなくなりました。

お腹を抱えてうずくまり、痛みが収まるのを待つ私は、こっちを見ないふりをしている女性スタッフに、「すみません、お願いですから、おトイレを使わせてください」ともう一度頼んだんですよ。

そうしたらね、何と言ったと思います?

「ソーリー(ごめんなさいね)」と言ったんです。

お客でなくてもね、誰かが具合が悪くなってうずくまっていたら助けようとするでしょう、普通は!

私は「お願いします」と頼んでいるんですよ。それでもおトイレを使わせてくれなかったのです。

少し年配の女性スタッフは、申し訳無さそうな顔をしていました。その人は、近くのショッピングセンターのトイレが使えますよと言いました。それは私も知っていました。

車を運転してそこまで行く余裕も無かったので、私は腹痛と便意に耐えながら、ショッピングセンターまで走りました。それしか方法がなかったです。

そこからトイレまでの距離は200メートルぐらいだと思います。下の地図の黒い星印が「Salvos」のお店でピンクの星印がトイレの場所です。


ショッピングセンターのトイレがどこにあるのかを知っていたのは幸いでした。走っている途中に一度しゃがみこんで便意に耐え、再び走りました。

アクシデントは起きなかったとは言いませんが、ひどいことにはならずに済みました。

しばらくトイレで悶絶した後、フラフラしながら車を停めていた「Salvos」の店の前まで歩いて戻り、

二度とこの店で買い物はしない!

と心に決めたんでございますから、寄付なんてするわけがないんです。

ちなみに、サルヴェーションアーミーはキリスト教系の慈善団体で、性的マイノリティーへの非容認で話題にもなりました。困っている人々を助けるけど、同性愛者は助けませんという態度が問題視されたんです。

今でも差別しているんですかね。


私はね、基本的には頑張り屋で正直で良い人なんですけど、あまり褒められたものじゃあない性質も持っていまして、根に持つタイプと言いますか、自分を苦しめた人を許すことができないんです。

誰しもその時々の事情というのがあるんだし、自分を苦しめた人にも事情があったのかもしれないんだから、いつまでも人を恨んだり嫌ったりすることは良くないと自分に言い聞かせていた頃もありますがね。

そういう無理なことをすると自分のメンタルに悪影響があるんです。だから、無理をするのは止めたんです。

例えば、うちの夫の父親のことは嫌いなのに我慢してお付き合いをしていましたが、そういうのはものすごくストレスがたまるのですよ。メンタルが不調だった頃は、そんなことでも不安発作の引き金になったものです。

だから、お付き合いするのはやめたんです。

もうね、嫌いな人と我慢してお付き合いしたりしたくないの。したくないことを我慢してやってあげたり、自分が我慢すればこの場が上手く収まると信じて理不尽な状況を受け入れたりね、

そういうことはもう、

しないことにしたんです!

自分のメンタルの方がはるかに大事ですから、自分の感情には正直になることにしたんですよ。嫌なものは嫌だと言うし、したくないことはしたくないと断るのです。

我慢をするのが悪いことだとは言いませんよ。しかし、我慢し過ぎるのは絶対にメンタルヘルスに良くないんです。

私を苦しめた人達がちゃんと私に謝れば、恨み続けたり嫌い続けることはやめるかもしれませんけど、許すかどうかは別問題。たぶん私は許さないだろうと思いますね。


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