申込書を確かに受け取りましたという確認と、いつ頃結果が分かるかといった今後の予定とかいろいろ書いてあったんですが、書類が添付してありました。
それは「Residential Tenancies Act(住宅賃貸法)」の一部分で、重要な情報だから一読してくださいということだったんです。
「住宅賃貸法」には、もちろん賃借人の権利と義務がいろいろ書かれているわけですが、送られてきたのは賃貸契約を申し込む人達への差別について書かれた部分でした。
こういうことが書いてありました。
差別とは、個人の属性を理由に誰かを不利に扱ったり不利に扱うことを提案したりすることです。 差別は、個人的属性を理由に人々に対して不当に不利な要求、条件、または慣行を課すことも意味します。ヴィクトリア州では、特定の個人的属性に基づいて差別することは違法です。 これは、住宅賃貸業者や不動産業者が、法律で保護されている個人の属性に基づいて、入居を拒否したり入居中に差別したりすることができないことを意味します。以下は、住宅賃貸市場で差別される場合がある保護された個人の属性のリストです。
- 年齢
- 障害(身体障害、感覚障害、知的障害、精神障害を含む)
- 雇用状況
- すでに消滅している同性愛者であることに対する有罪判決
- 性同一性
- 産業活動(組合活動を含む)
- 配偶者の有無
- 親あるいは介護者としての立場
- 身体の特徴
- 政治的信念または活動
- 妊娠中または授乳中であること
- 人種
- 宗教的信念または活動
- 合法的な性行為または性的指向
- 性別またはインターセックス(雄雌の中間的形質)
- これらの個人的属性を持つ人との関わり
こういう属性を理由に住宅を貸さないとか、不利な条件をつけるとか、そういうことは違法であると書かれているのですよ。
どおりで申込書には、こうした属性に関係することを記入する欄がなかったわけです。
まあ、運転免許証やパスポートなどの写真つき身分証明証のコピーを添付しなくてはいけませんから、こうした属性の多くがそれらから分かるわけですけど。
しかし、申し込みをした住宅が借りられるかどうかの判断に、こうした属性が影響しませんと不動産屋が一応宣言しているんですから、この不動産屋はちゃんとしているなと思いました。
日本では、高齢であるとか障害者だとか、同性のパートナーがいるとか、そういうことを理由に住宅を貸してもらえないという話をよく耳にしますけど、ヴィクトリア州でそういうことをすると違法ということですよ。
「妊娠中または授乳中であること」で差別するというのは、赤ちゃんの泣き声のこととかを理由にしているんでしょうかね。赤ちゃんがいるから貸さないというのも差別なんですね。
宝くじマンションは当たるわけがないと最初からあきらめていますが、第1希望の家は貸してもらえたらいいのですけどね、競争率が高そうですから、ダメだった時のために家探しは続けています。
夫が勤めるツールショップの徒歩圏内には、住みたいと思える家もアパートも他には無いんですが、徒歩が無理ならできるだけ駅に近くて電車で通える場所を探します。
バスは始発に乗っても間に合わないので、朝は私が送って行かなくてはいけなくなりますから、バスでしか通えない場所は覚悟が必要です。そういう場所はやはり避けたいです。
そうそう、先日記事に書いた3階建てのタウンハウスですけど、やっぱり無理だと判断しましたよ。
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