帰って来るのに40時間くらいかかっていましたよ。
この週末に用事があるとかで、うちの娘も家に帰って来る予定だったらしく、夫はメルボルン空港からうちの娘が住んでいるシェアハウスまでウーバー(タクシーみたいなもの)で行って、息子がシェアハウスまで二人を迎えに行ってくれました。
家に帰ってまずシャワーを浴びて、バスバドス国旗のTシャツに着替えた夫が、撮って来た写真を見せてくれましたよ。
一番最初の写真は、出発のメルボルン空港で壊れたスーツケースの車輪の写真でした。すごいタイミングで壊れるものですね。
ビーチの写真と食べ物の写真が続き、私はすぐに飽きてしまいました。美しいビーチは、カリブ海に行かなくてもオーストラリアにもたくさんあるんです。
食べ物はね、ホテルのレストランや旅行者向けのレストランで出てくるような料理は、面白くも何ともないわけでして。どうして地元の人達が食べに行くようなお店に行かなかったんでしょうかね。私だったらバルバドスの庶民に人気のある料理を食べてみたいですけど。
ビーチや食べ物の写真の後、突然ツールショップの写真になりました。ミルウォーキーというアメリカのメーカーの電動工具コーナーの写真でした。その次はマキタの電動工具コーナーです。
うちの夫が勤めているツールショップの写真だと思いました。
なんでこんな写真が旅行の写真に混じっているの?
と思ったんですけど、
電動工具の写真が混じっていた理由は、
それらの電動工具の写真が、
旅行の写真だったからですよ!
カリブ海の島バスバドスで、うちの夫は何をして過ごしているんだろうかと私は思っていたのですけどね、夫はホームセンター巡りをしていたのです。
ホームセンターでも、夫が興味があるのはツール売り場です。電動工具や機械を売っているコーナーで、写真をたくさん撮って来ましたよ。草刈り機の写真も。
世界中、どこへ行っても気になるのはツールなんですね。
値段を見て驚きました。
バルバドスでは何でも値段が高いそうです。売られているものは夫が勤めているショップで売っているものと同じようなものばかりだったそうです。
商品名を変えただけの同じ中国製のツールもたくさんあったそうです。
電動工具の写真を見た後は、クルーズをしたヨット内の写真を少しと、島の写真を少し見ておしまい。
え?これだけ?
と叫んだのは私です。
ちなみに、私だったら必ず行くであろう地元の人達が買い物をするスーパーとか市場なんかには、夫は行っていません。
私はね、人々の暮らしや歴史に興味があるのですよ。だから、もしもバルバドスに行っていたら、スーパーや歴史博物館には絶対に行きますけど、夫はそういう所には興味が無いのでした。
面白い写真もいくつかありましたよ。湿気のせいでふやけてしまっているトイレットペーパーとか、広告満載のバス停とか。
バスバドスのバス停にはUSBポートが付いていて、利用者はバスを待っている間に携帯電話の充電ができるようになっているんだそうですよ。バスの利用者でなくても充電できます。
そしてね、全てのバス停に女性の名前が付いているんだそうです。だから、迷子になってもバス停の名前でどこにいるのかすぐに分かるというわけです。
ところで、バルバドス発着のクルーズですけど、世界的に有名な超高級ホテルブランドのリッツ・カールトンが建造したという超豪華ヨットでのクルーズだったわけですけどね。
クルーズ初日にヨットに一番乗りをした夫は、運良くヨットのシステムエンジニアの方と話をする機会があったそうなんですが、このエンジニアはお客にペラペラしゃべるべきではない内情をいろいろ教えてくれたんだそうです。
その方の話によりますと、この超豪華ヨットは問題山積。
処女航海をしたばかりで、クルーズ事業は始まったばかりなのですが、いろいろと解決しないといけない問題があるらしいです。スタッフのサービスもね、まだ慣れていないせいかもしれませんが、トラブルがあったそうです。
ヨットの中はモダンなインテリアで豪華に見えるんですけど、ウェブサイトやインスタグラムで見る写真と夫が撮ってきた写真とでは、かなり違って見えました。まだ新品のはずの高価な家具が、すでに壊れていたりしました。
夫はそういうのを写真に撮っていました。何故それらの椅子や家具が壊れているのか、製造上の欠陥が分かる証拠写真です。溶接の手抜きが一目瞭然なのでございます。
それから、ヨット内のレストランのメニューとか、クリーニング料金表とか、SNSで質問者に教えてあげるための写真をいろいろ撮って来ていました。
クリーニング料金表にはびっくりしましたよ。自分で洗濯しないでクリーニングを頼むとバカ高です。ポロシャツ1枚洗ってもらうと16ドルとか、そんな値段なんですよ。
まあね、私達にはバカ高ですけど、お客の多くが大富豪なんですから、洗濯代なんかに驚いちゃあいけません。
そう言えば、乗客の中にはアメリカで最も大きい家を建てたというので有名な大富豪の夫婦もいらっしゃったそうです。ロシア人オリガーク(新興財閥)の夫婦とかも。
ロシア人の金持ちは、自分達はイタリア人だと言っていたそうですけど、会話しているのを聞けばロシア語を話していると分かるのでした。
夫はそれなりにクルーズを楽しんだようです。クルーズ先の島々では、山登りをしたり、シュノーケリングをしたり、普段の我々の暮らしとはかけ離れたことばかりです。
うらやましいような気もしますけど、私は山登りもシュノーケリングもしてみたいとは思いません。とにかく蒸し暑いところはイヤなんですから、行く意味がありませんよね。
島に降りて何かしていた時とレストランで食べていた時以外は寝ていたらしいですよ。皆さんがダンスをしたり飲んだりと夜のパーティータイムを楽しんでいる時にも、うちの夫は寝ていたらしいです。
そうでしょうね。目に見えるようです。
さあて、体重が増加して膨らんで帰って来た夫ですが、今は時差ボケによる睡眠が問題になっています。時差が15時間もありましたので、体内時計が昼夜逆転していますからね。早くなんとかしないといけません。明日から仕事ですから。
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