柔道において「落ちる」というのは、絞め技で失神することを言うそうです。私は始めて見ましたよ。柔道であんな事が起きるんですか!
昨日の柔道女子70キロ級の準決勝戦ですけど、もうすぐ17分になろうかという時に、相手のロシア人選手の身体から突然力が抜けました。
審判員が即座に試合を止めて医療スタッフが呼ばれましたが、ロシア人選手は失神していました。首を絞められて失神したんです。試合は失神したロシア選手がKO負けで、日本人選手の勝ちとなりました。
私はね、相手のギブアップをねらった締めつける技をかけてもよいのは腕だけだと思っていました。相手選手の腕を捕らえて肘関節を反対側に曲げるように圧力をかけるのは何度か見たことがあります。やられた方の選手は、タップをして(手で畳を軽くたたいて)「マイッタ」という合図をするんですよね。
私は知らなかったですよ。
首を絞めてもいいとは!
そして、
絞められて苦しくてもギブアップせずに失神してしまうなんて始めて見ましたよ。
このロシア人選手は肘関節をやられても「マイッタ」をしなかったんです。右目をお岩さんのように腫らしても、凄まじい粘りと執念を見せて立ち向かって来ました。そして、首を絞められてもあきらめずに「マイッタ」をしなかったから失神したのです。
すぐに柔道の技について調べてみたところ、肘関節への攻撃は「関節技」、首への攻撃は「絞め技」、そして20秒間抑え込むのが「固め技」と言うんだそうですね。そしてこの3つが「寝技」として分類されていました。
あるんだ、首を絞める技が!
試合で最もよく使われている「絞め技」は「送り襟絞め」という技だそうです。頸動脈付近の襟を掴んで絞め上げるんだそうですが、他にも頸動脈を絞める方法(というか技)は色々あるのです。
手で直接で絞めるのは反則だそうですけど、そんなの当たり前です。
頚動脈を圧迫して脳への血流を遮断すると脳が酸欠になる、だから意識を失うわけですよ。意識がなくなる前にタップして「マイッタ」をすれば脳は助かりますけど、「マイッタ」が遅れると脳が酸欠になって失神というようなことになるわけです。
それって、脳にダメージが残る可能性がありますよ。
そんな危険な技が、スポーツ競技の技として認められているとは驚きです。
調べているうちに、試合に勝つためのテクニックとして「絞め技」を奨励する書籍なども見ましたが、「絞め技」はスポーツじゃあないでしょう!
格闘技あるいは武術としての柔道に「絞め技」があるのはいいですけど、スポーツ競技としての柔道に首絞めは良くないわ!
柔道にはたくさんの禁止事項が定められています。そういう反則行為を行うと「指導」を取られたり反則負けとなりますけどね、定められている多くの禁止事項よりも頸動脈を絞め上げるのはもっと危険ですよ。
首絞めには反対です!
お帰りの前に1クリックを!
0 件のコメント:
コメントを投稿