2021年7月23日

勝手に人を食事に呼ぶな

車の運転をやめて以来、うちの夫はいろいろな人のお世話になって通勤するようになっています。

最初の2日は私が送り迎え。片道1時間近い送り迎えは、私の負担が大きすぎると思ったらしくて、夫は勤めているツールショップから20分ほどの所に住む伯母さんの家に泊めてもらい、そこから通勤しました。

朝は伯母さんに送ってもらい、帰りはスタッフの誰かに伯母さんの家まで送ってもらったそうです。

3泊4日お世話になった伯母さんは、夫が泊まりに来ると決まってすぐに大掃除をしたらしく、家中がピカピカで洗面所には花まで生けてあったそうなんですけど、特にお料理を頑張ってくださいまして、仕事から帰るとまずはチーズとビスケットとワインでくつろぎ、その後の晩ご飯はロースト料理やステーキ。デザートにはケーキやプディングが出たそうです。

朝ご飯も作ってくれて、仕事に持っていくお弁当には晩ご飯の残りのお肉と野菜を詰めたのと、果物とデザートのケーキやプディングの残りも別に詰めてくれたそうで、毎日ご馳走を食べ続けた夫は、突き出ていたお腹がさらに大きくなって帰って来たのでした。

お世話になった伯母さんには、お礼にワインや伯母さんが読みたがっていた本を買ってあげるなどして来たそうですが、ロックダウンが終わったら食事にお呼びしたいと夫が言いました。私も「ぜひお呼びしよう」と賛成しました。

今週からは、我が家から車で20分もかからない別の店舗に転勤となりましたが、親しくしているスタッフの方が通勤ルートを少し遠回りしてうちの夫を乗せてくださっています。

スタッフの皆さんにはお世話になっているわけですが、夫はすぐにそうした皆さんを食事にお呼びしたいと言うんですよねえ。実に気軽に言うんです。今のところ私は同意していません。

昨日は、あるスタッフが住むところを探しているので、うちの娘が家を出たらその部屋を私が使い、私が現在寝室にしている部屋をその人に貸したいと言いました。その人が新しく開店する新店舗に勤めるようにすれば、一緒に通勤できるから一石二鳥だと。

部屋を貸すのはいいですけど、居間もキッチンもバスルームも共有するわけですから、知らない男の人を家に入れることになるんですよ。なんでも最近離婚したんだそうで、夫と同じくらいの年齢だそうです。

毎日の食事はどうするのかと言いますと、私がその人の分も作って一緒に食べるか、その人とキッチンを共有することになるのです。私は他人と自分のキッチンを共有したくないです。

それによく知らない赤の他人の男の人を家に入れて一緒に住むというのもちょっと。

そうしたら、夫が言いました。

「食事に呼んだら知り合いになれるじゃん」

それを聞いて、ついに私も腹が立ちました。

そんな気軽に誰かを食事に呼ぶとか言うなよ!

目が見えなくなっていることには同情していますけどね、それとこれとは別の話なんです。

私に相談せずに人を食事に呼んで、これまで夫婦間の危機に発展したことが度々あったことを忘れるなよ!

夫はね、人を食事に呼ぶと楽しいだけなんです。お客さんと一緒に飲んで食べて喋っているだけですから。後片付けを手伝うことはありますけど、何もしませんから。

献立を決めて、食材の買い物に行き、掃除をして食器を準備して、皆さんが飲んだり食べたりしている間も私はキッチンで料理に追われるんです。

それも、私が知らない夫の知り合いとか、友人とか、会社のスタッフとか、親戚の人とかのために。

私は大変なだけで、楽しくもクソもないんですよ。メンタルの具合が悪かった頃なんて、知らない人達のために料理をするのはもちろんですけど、そうした人達と談笑するのもしんどかったし。そこそも誰かが家に来るというのがストレスだったんですし。

人を食事に呼ぶ時には、まず私に相談して欲しいと言っていたのに、しょっちゅう相談もせずに人を食事に呼ぶので、ある時から私はお料理を拒否することにしたのです。

ある年のクリスマスに、夫が叔父さん夫婦をクリスマスランチに招待したんです。20年ほど前に一度会ったことがある夫の父親の弟とその奥さん。「またも私に相談せずに勝手に人を呼んだんだから料理は自分でやれ」と言いましてね、私はお料理を拒否したのです。

結局サラダは作ってあげたんですけど、夫は自分で買ってきた肉とソーセージをBBQで焼いて、それと私が作ったサラダがクリスマスのご馳走ということになりました。夫は、デザートにチョコレートムースを作りました。

その日、夫婦関係は険悪でしたから、叔父さん夫婦を前に普通のフリをするのは苦しかったですよ。それにね、わざわざ遠くからクリスマスという特別の日においでになった叔父さん夫婦をちゃんとおもてなししないのが申し訳なくて、私は強い罪悪感を感じたのですけど、そこを我慢しないと意味がない!

ところがその後にも、私に相談なく勝手に人を食事に呼ぶということが度々ありました。

勤めているツールショップで親しくなったスタッフの一人を呼んだ時は、私は部屋にこもって顔も見せませんでした。あの時は、うちの娘が助け舟を出して、何か簡単なものを作ったと思います。そのスタッフはガールフレンドと一緒にやって来て、礼儀正しくワインやチョコレートなどの手土産も持参されたと後で聞いて、私は罪悪感で苦しみました。

スタッフ数人を勝手に食事に呼んだ時は、私は拒否したし、娘も助けてくれないという事態になってしまいました。あまりにもいらっしゃる皆さんに申し訳ないので、仕方なく料理の準備だけはしてあげたんですが、あとは勝手にしろと言って私はさっさと寝たのです。

いらっしゃる皆さんはね、私がレシピのウェブサイトをやっているのを知っていて、料理上手と思っているのでご馳走を期待していらっしゃるわけですよ。食事に招待された場合のエチケットに従って、手土産など持参でいらっしゃる彼等に、顔も見せないヒコロさん。

夫が勝手に人を食事に呼ぶたびに大変な思いをさせられるのもウンザリですが、お客さんに顔も見せないというのもしんどいです。申し訳ないと思うし、気持ちは複雑なんですよ。でも、夫に思い知らせるために、私はお料理拒否&接待拒否の姿勢を崩せないわけです。

「私の同意を得ないで人を食事に呼ぶとこうなる」という経験を繰り返した夫は、最近は勝手に人を食事に呼んだりしなくなっていますけど。

イヤな予感がするなあ…

あまりに気軽に人を食事に呼ぼうと考えすぎるんですよ。

伯母さんを食事に呼ぶことには賛成です。この伯母さんは好きだし、久しぶりにお会いしておしゃべりするのも楽しそうです。

でも、送り迎えをしてくれた店のスタッフとか、住む家を探しているスタッフとか、そういう人達を気軽に食事に呼んでもらっては困ります。

特に家を探しているスタッフと私が知り合いになるために食事に呼ぶとかいうのは、絶対にやめてもらいます。

他人がいつも家にいる暮らしというのは私はイヤだし、その人の食事の世話とかしたくないし、キッチンを使われるのもイヤだ。

家賃を払ってもらえるから生活費の足しになると夫は言うんです。その人が一緒に暮らせば通勤に便利だも言うんです。でも、やっぱりイヤだ、他人と一緒に暮らしたくない。

送り迎えが必要なら私がします。収入が減って暮らしが苦しくなれば、節約して暮せばいいんです。我が家には売ってお金にできるものもたくさんありますよ。トラックやトレーラーや各種電動工具や道具類が山ほどあります。

とにかくですね、

たとえ人を食事に呼ぼうと思っても、私に相談して私の同意を得てからでないと後が困るということを忘れないでもらいたいのでございます。今のところ忘れてはいない様子です。


実は先日、夫を家まで送り届けてくださったあるスタッフに晩ご飯を作ったんですよ。40分くらい遠回りをして送ってくれたその人に、晩ご飯を食べてから帰ってもらおうと突然思い付いたのはもちろん夫で、私はその方に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたから同意したのです。

ものすごいご馳走を作るのもちょっとやり過ぎだと思ったので、チキンカツカレーとサラダを作りました。もちろんチキンカツは手作りで、カレーも市販のルウを使わず手作りで、マンゴーチャツネが入った少し甘めのピリ辛カレーでした。チキンカツに合うんです。結構手が込んでいたのですよ。

ところが、その方は一向に食が進まないというかほとんど食べないんです。

野菜が苦手で、特に玉ねぎやニンニク系の野菜を食べると胃腸の調子がおかしくなる上、卵も苦手だと言うんです。

チキンカツの衣には卵を使っていましたし、カレーには大量の玉ねぎが入っていました。ニンニクも入っていました。ニンニクは、サラダのドレッシングにも入っていましたよ。

お昼から仕込んだカレーが…

キッチンが油で汚れたチキンカツが…

人を食事に呼ぶ時には食べられないものをちゃんと聞いておかないといけません。

その日、デザートにプディングを作ろうかと思ったけど作らなかったんですが、作らなくて良かったと思いましたよ。

そのスタッフは、玉ねぎもニンニクも卵も食べる奥さんに食べてもらうと言ってチキンカツカレーを持って帰りました。

そう言えば、もっとひどいこともありました。

いつだったか、うちの夫がどこかで知り合った日本人を私に相談なく食事に呼んだことがあって、日本人ということで和食を頑張って作ったんですけどね、一緒にやって来たその人のオーストラリア人のガールフレンドがヴィーガンで、肉を調理したことのある鍋やフライパンで調理したものは野菜でも食べませんという人で、結局豆腐を一切れ食べただけで帰りました。

その日、私の努力はすっかり無駄になったんですけどね。

とにかくね、

勝手に人を食事に呼ぶなということです!


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