恐れていた通り、1週間の予定だったメルボルンのロックダウンはもう1週間の予定で延長となりました。今晩で終わる予定だったのですけど。
追加の1週間でロックダウンが終わるかどうかは、感染経路が分からない新規感染者の数次第だそうですが、終わってもらいたいです。
ロックダウン2週間目は、家から出られる距離が5キロ圏内から10キロ圏内へと緩和されますが、家を出ても良い理由は5つだけというのに変わりはありません。
「食料や生活必需品の買い出し」「医療や介護」「運動」「在宅で行えない場合の労働と教育」そして「ワクチンの接種」という5つの理由です。
それ以外の目的での外出は禁止なのですから、現在メルボルン空港近くのホテルで隔離中のドバイから一時帰国中の義妹は、もしもロックダウンがさらに延長されたら、どこに行けるんでしょうか。
今回の感染拡大は、インドからの帰国者から始まりました。この方が南オーストラリアのアデレードにある隔離用のホテルでウイルスに感染したのです。
当然のことながら、感染に気づかずにメルボルンの自宅に戻り、その後具合が悪くなって検査を受けたら陽性と分かったということなんですが、この1人から始まった感染拡大は、昨日の時点で60人を超えています。
現在感染が広がっているウイルスは、インドで見つかった変異種ですが、爆発的な拡大を見せているウイルスとは少し違うんだそうですよ。インド変異種にも種類があるそうで。
それでもこの変異種は、英国で見つかった変異種並みの感染力があるそうで、ただ同じ場所で通りすがっただけの赤の他人が感染しているということから、専門家は危機感を高めているんだそうです。
放っておいたら爆発的な感染拡大が起きることは確実なので、ロックダウンを続けるしか無いんということなんですけど。それは理解できるし、必要だと思います。
でも、このロックダウンで収入が途絶えてしまっている皆さんが本当にお気の毒です。
臨時雇いで働く人達は、週単位あるいは隔週単位で何とか暮らしているという人が大勢いるでしょ?そうした人達の多くは飲食店や小売店で働いていますから、ロックダウンはすなわち生活していけなくなることを意味しているんです。
現在は、昨年のロックダウン時のような政府からの給付金がもらえないそうですからね。政府は何らかの援助をしないと、また自殺者が増えますよ。
ああ、
私は自分自身が困窮を経験していますから、家賃が払えないとか電話料金も電気料金もガスも水道も何にも払えないどころか食べ物を買うお金もないというのを経験していますから、もう他人事とは思えません。
センターリンク(Centrelink)に行って泣きましたもの。
センターリンクというのは、オーストラリアの連邦政府の機関で、人々が自立して生活できるように援助したり、サポートを必要とする人々を助けてくれるところです。老齢年金をはじめとする社会保障給付制度を運営しているのもここです。
家庭内暴力、貧困、病気、突然の失業、災害と、様々な困難に直面している人々を助けてくれるところですから、困ったらまずセンターリンクへ相談するわけです。
しかしね、センターリンクでもらえる給付金では暮らしていくことはできませんでした。夫と私の二人合わせた収入がゼロの場合にもらえた給付金の最高額が、2週間分で500ドルちょっとでしたからね。
1週間250ドルでは、家賃も払えませんでした。
ロックダウンで暮らしていけなくなっている人達のメンタルの悪化が心配です。
うちの娘は心理カウンセラーのクリニックで受付をやっているのですが、政府がメンタルヘルスへの支出を増やしたことが影響しているのか、患者が増えてきてクリニックは大変忙しいそうです。
しかし、カウンセリングを受ける経済力がある人はまだ恵まれているのかもしれません。家賃が払えないとか食べ物が買えないような状況では、医者に相談に行くことも困難ですから。
とにかく早くロックダウンが終わることを祈っています。
ヴィクトリア州では、現在記録的な数のワクチン接種がおこなわれているそうです。スタートが遅れましたからね。遅れましたが、ずっと感染者がいなかったので私達も切迫感は感じていませんでした。
でも、再びロックダウンになったことと接種対象が40歳まで下がったことで、連日爆発的な人数が接種を受けているそうです。予約をするホットラインが繋がりにくい状況は続いています。
うちの娘は22歳ですが、クリニックに勤めているので、医療関係者ということで接種を受けることができます。クリニックの近くでも感染者が出ているので、ワクチン接種の予約を入れようとしているんですが、なかなかホットラインに電話が繋がらないそうです。
メルボルンには予約なしに行って接種してもらえる大規模接種会場がいくつかあるのですけど、待ち時間がすごいことになっている可能性がありますからね。そういう場所で他人と一緒に長時間列に並ぶのは避けたいものです。
PCR検査も毎日何万人もおこなわれていますよ。昨日は5万7千人以上でした。(ちなみに東京都は7千人以下。そんなんじゃあ感染の実態は分からないでしょうに。)
検査場も増えています。我が家から近いリングウッド(Ringwood)の街には5ヶ所も検査場があります。保健省のウェブサイトのこのページで検査場所を調べることができます。
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