何を作ろうかしらとパントリーをのぞいていて見つけたのが、フワフワの青カビを身にまとったスイートポテト(サツマイモの仲間)でした。
オーストラリアで売られている最も一般的なスイートポテトは、オレンジ色をしています。一応甘いですけど、日本のサツマイモのような甘さはありません。
ジャガイモと一緒に置いてあったそのスイートポテトは、両端が腐っていて片方の端は青カビでフワフワ。表面もまだら模様にやばくなっていたのでした。
これをすぐにゴミ箱に入れないのは、食材が限られているからというわけではありません。やはりまだ食べられる部分は食べないといけません。
腐っている部分や腐りかけの部分をごっそり取り除いたら、まだ十分に食べられそうな部分が160グラムほどありましたので、お昼ご飯用に茹でてキムチと混ぜてサラダにしようと思いました。
キムチと混ぜて作るサラダは大変美味しいですよ。レシピもウェブサイトに載せています。
ところがアクシデント発生!
イモを茹でていることをすっかり忘れてしまって、気がついた時には茹ですぎて溶ける寸前。
柔らかすぎてサラダには向かないので、潰してパンケーキにでもしようかと思ったのですけど量がわずかですから、パンケーキを作るのも面倒くさくなり。
そこでディップにでもするかと思いました。レモン汁を入れようと果物を入れているボウルを見たら、お隣りのテイラーさんが停電の時にジェネレーター(発電機)を貸してあげたお礼にくださった庭で取れたオレンジがフニャフニャになって斑点が出ているのを見ました。
この時ですよ、
オレンジ色のスイートポテトにオレンジジュースを混ぜるというアイデアがひらめいた!
オレンジジュースを混ぜるのなら、塩味系のディップじゃあなくて甘いスプレッドにしようと決めまして、バターとお砂糖を追加してドロドロになるまでよく混ぜました。
こうして出来たのが「スイートポテト&オレンジのスプレッド」でございます。
もしも美味しく出来た時のために量を計りながら作ったんですけど、
超美味しい!
早速写真を撮りまして、レシピとしてウェブサイトに載せることにしました。
もうなんと言いますか、行き当たりばったりの賜物ですけど、時々こういうことが起きますね。アクシデントが発明に結びつくという。
テイラーさんがくださったオレンジはちょっと酸っぱかったので、うちの家族も食べようとせず残っていたんですが、酸っぱいのが良かったかもしれません。オレンジの汁の甘さや酸っぱさに応じて砂糖の量を加減してください。
冷めるとバターが固まりますから、パンに塗るのにちょうどよい硬さになります。色も少し変わります。
オレンジ色のスイートポテトではなくても、日本の美味しいサツマイモでも作れると思います。
レシピはこちらです。
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