うちの娘のことです。
メルボルン大学で3年間の学士課程を終えた後、スインバーン工科大学で1年間の優等学士課程を終えたうちの娘は、この後も修士課程そして博士課程まで勉強するつもりなのですけど、何でも修士課程を履修するには就労経験が必要なんだそうです。
そこで、2021年は就労経験を積む年ということにして、仕事を探していました。
心理学を学んできたのですから、学んだことが生かせる仕事を探していましたけど、どうも学士課程を終えただけでは思うような仕事に応募できません。
お料理のデモンストレーターの経験があるので、レストランやカフェの求人までいろいろ応募していましたが、仕事はなかなか見つからず。
そんな中、オーストラリア国防軍での仕事に関心を持ち、申し込んだのですが病歴が問題となっていきなり不合格となり、大変がっかりしていました。
うちの娘は、幼い頃から吃音、抜毛症(髪の毛を抜いてしまう病気)、OCD、不安症、摂食障害、パニック障害と次々と心の病気に苦労しました。一時は自傷行為や自殺衝動もありました。そうした病歴が原因で、ある分野での仕事には就けないということが分かったのですからがっかりします。
そんな娘ですが、やっと仕事を見つけました。
メルボルン大学に近い場所にある心理カウンセラーのクリニックの受付の仕事だそうです。娘をよく知る人が紹介してくれたおかげで、履歴書を送ってすぐにオンラインで面接となり、面接の終わりに採用すると言ってもらったそうです。仕事を紹介してもらってからあっという間に決まりました。
やっぱり世の中、コネが大事ですね。
パートタイムだそうですから娘が夢見る一人暮らしができる程の収入にはならないでしょうけど、とりあえず修士課程を履修するための就労経験にはなります。
それに、このクリニックで働けば、多くの心理カウンセラーや専門家と知り合いになれるはずです。
場所も、通い慣れたメルボルン大学の近くということなので、本人も安心でしょう。
土曜日に採用が決まって、今日から仕事だそうです。クリニックの受付ですからね、全く経験がないのですから、まずはトレーニングです。いろいろ勉強しなくてはいけません。
本人は今年中に家を出るつもりです。
お母さんは、早くそれが実現することを祈っています。
娘がいなくなると寂しくなるかもしれませんけど、私は彼女が自分の人生を生き始めてくれることが何よりも嬉しいですから。家を出ることができるまでに病気が回復したということでもありますし。
社会に出て、多くの人に出会い、様々なことを経験して、自分の人生を生きて行って欲しいのです。
そんな妹を見て、引きこもり中のうちの息子も発奮するかもしれません。
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