有名な神経学者、オリバー・サックス氏のドキュメンタリー映画が昨年から公開されています。
私は、映画「レナードの朝(原題: Awakenings)」でオリバー・サックス氏のことを知りました。映画は、サックス氏が担当した患者のことを書いたノンフィクションが基になっています。
神経科の医師であり研究家でもあり大学教授でもあったサックス氏にはたくさんの著作がありますが、「レナードの朝」「妻を帽子とまちがえた男」や「火星の人類学者」など、多くがベストセラーになっています。
私達家族は、自分達が「パニック障害」や「双極性障害」や「うつ」や「摂食障害」など、脳みその不具合による問題を抱えていたこともあり、また夫の妹の一人が重度の障害を抱えて生まれていることなどもあって、サックス氏には長年関心を持って来ました。
彼の著作を読むと、神経科の医者として、好奇心旺盛な一人の人間として、サックス氏は患者に魅了されていたとも感じます。何らかのコンディションのために生活に支障が出るような問題に困っていたとしても、どの患者も彼にとっては魅力あふれる「個人」なのですよ。一人ひとりがユニークで、それぞれが自分の人生を生きている、興味深い人達なのです。
患者に寄り添いながら、彼らの不思議と驚きに満ちた様子を描くサックス氏の著作を読むと、神経疾患とか精神障害に対する見方も変わります。
オリバー・サックス氏は2015年にガンで亡くなりましたが、彼自身の人生についてのドキュメンタリー映画ができたと聞いて、これはもうぜひ見てみたい、今すぐ見てみたいと思ったわけなんです。
オンラインでの視聴も可能となっており、ストリーミングサービスやアマゾンプライム、iTune などで購入やレンタルもできるということだったので、早速視聴しようとしたら、
オーストラリアでは利用不可能!
オーストラリア国内では、マッドマン・エンターテインメントが配給権というのか頒布権というのを持っているらしいのですけど、オンライン視聴は不可能で、映画館でしか見ることができない。
じゃあどこの映画館で見られるのかと思って調べたら、ヴィクトリア州では上映しているのは、カールトンにある「Cinema Nova」だけ。しかも上映は一日1回夕方だけ。
新型コロナの影響もあって上映場所が少ないというのは分かるんですけど、一か所だけってね、ヴィクトリア州民はこの映画を見ることはできないのに等しいんですよ。
もう本当にがっかりだわ…
夕方にカールトンまで映画を見に行くなんて、私は躊躇してしまいます。現在、メルボルンでは映画館内ではマスクを付けなくても良くなっています。もう安全ということなんでしょうけど、やっぱりちょっと心配です。
マッドマン・エンターテインメントがDVDを販売してくれるのを待つしかないんでしょうか。
今どき、DVDか…
3月3日発売?
マッドマン、遅れてるな。
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