「頭でかい」「手足短い」「ずんぐり」と、私には非常に親近感のわく体型をしています。顔は、まあ可愛らしいのも時にはいますけど、今どきの言葉で言えば「ブサカワ」というか「コワモテ」というか、おおむねちょっとアレな感じの犬です。
正式名称は「スタッフォードシャー・ブル・テリア」と言うんだそうですが、「ブル・テリア」と聞くとちょっと身構えてしまいますよね。危険な犬という印象が強いですから。
確かに元々は危険な犬でした。闘犬として改良された犬だそうです。
危険な犬でしたけど、ペットとして飼えるように改良が行われ、徐々に攻撃的な気性が押さえられて体型も軽量化され、現在はペット犬として広く飼育されるようになっています。オーストラリアではかなり人気があります。
うちの娘は、いつの日にかスタフィーを飼うことを夢見ているのですよ。
「ブサカワ」も悪くないんですけど、私が好きな犬種のナンバーワンは、やはりラブラドールレトリバーでしょうか。
盲導犬パピーのモリーがそれでした。身体が大きくて、食いしん坊で、子犬の頃にはちょっと退屈すると家や家具を破壊する犬で、一時も目が離せないのですから、育てるのに苦労する面もありますけど、やはり頭が良いというのと優しいというのと、それと何よりも見た目がね、癒やされるじゃあないですか。
いまだにモリーのことを思うと心が痛むくらいなので、そのせいであの犬種が好きなのかもしれませんけど、いつか犬を飼うならラブラドールレトリバーが良いと思っていました。
そんな先日、
うちの娘が以前(新型コロナ以前)にボランティアをしていた動物保護施設のウェブサイトで、新しい飼い主募集のページに載っていた一頭の犬に目が釘付けになりました。見つけたのは、ほぼ毎日そのページをチェックしているうちの娘ですが、「お母さん、お母さん、すごく可愛い犬が載ってるよ」と教えてくれたのです。
その犬の種類は、スタフィーとラブラドールレトリバーの雑種だと書いてあったんです。
写真を見ると、顔も耳も頭部は完全にラブラドールレトリバー。可愛らしい穏やかな顔つきで、色はゴールドでした。純粋なラブラドールレトリバーのように見えました。
ところが、全身写真を見てびっくり!
体型がですね、「頭でかい」「手足短い」「ずんぐり」と、完全にスタフィーだったんです。
この犬が欲しい!
と思いましたよ。
「ちょっとお、この犬いいよ!飼ってもいいよ!」
「小さな子供がいない家?静かな家が希望?それってうちじゃん!」
「他の動物がいないこと?一日中家族の誰かが一緒にいてやれること?大丈夫じゃん!」
「早くしないと誰かに取られちゃうよ!」
もうね、私興奮しました。
2歳のメスでした。飼うのなら絶対にメスと決めているんですから、もう完璧です。
どうしようかなあ、これからの十数年間この犬に対して責任を負うことになるんだからねえ、コミットできるか、どうする、どうする、と悩んでいたら、あっという間にその犬には「Adopted(家族が見つかりました)」というマークが付けられてしまったのでございます。
スタフィーとラブラドールレトリバーの雑種というのも珍しいでしょうけど、あのような姿形になるというのも超珍しいんじゃあないでしょうか。
一目で気に入って飼いたい思ったのですけど、そういう時には直ぐに行動に移さないといけませんね。
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