クローン病という病気のことは、うちの息子がその病気かもしれないということをきっかけに知るようになりました。
うちの息子は結局クローン病ではなく、ただ重症の痔だったわけですが、クローン病のことは知れば知るほど怖くなり、繰り返し内視鏡検査を受けた時には「どうぞクローン病ではありませんように」と、祈るような気持ちでいたものです。
クローン病(Crohn's Disease)は、口腔から肛門までの全消化管に炎症が起こる可能性がある原因不明の病気です。多くの場合は大小腸に発症するそうです。炎症により粘膜が赤くなったり、剥がれて潰瘍ができたりします。主な症状は、腹痛、下痢、血便、発熱、肛門付近の痛みや腫れということです。
クローン病を発症する正確なしくみは分かっておらず、遺伝的な素因を持ち、免疫系の異常がおこり、その上で食事などの環境的な因子が関係しているのではないかと考えられているそうです。完治させる治療法はないので、病気を管理して寛解(症状がないかごく弱い)状態に導入し、維持していくことが治療の目標となるそうです。
実はうちの夫が勤めるツールショップのスタッフにクローン病の人がいるんですよ。
とにかく常にお腹が痛くて、一日に何度も何度もトイレに行くそうですが、この方は状態があまりにひどいので大小腸を全部取り除く手術をすることになっていました。新型コロナのせいで命に関わらない手術が中止された関係で、その手術は遅れに遅れているそうですけど、本当にお気の毒な状態なんだそうです。
まだ若いのに、腸を全部取り除くなんて。
どうして今日この病気のことを記事に書こうかと思ったかと言いますと、ヴィクトリア州の警察及び救急サービス大臣のリサ・ネヴィルという人が、クローン病の治療のために3ヶ月の休みを取るというニュースを聞いたからです。
この方は、過去32年間に渡ってクローン病を患っておられまして、なんとかこれまでは病気を管理して州議会議員や大臣の仕事を務めてこられたのですが、最近症状が悪化して非常に困難な状態になっていたんだそうです。
どおりで最近姿を見ないなあと思ったんですよ。
そう言えば、前総理大臣の安倍晋三さんも、お腹の病気を患っておられましたよねえ。安倍さんは、10代の頃から潰瘍性大腸炎を患い、50年以上に渡って健康と生活に影響を及ぼしていたそうですけど。
潰瘍性大腸炎の症状は、血便、粘液や血液を伴う下痢、腹痛、腹部膨張、吐き気、発熱を伴う嘔吐、食欲低下、体重減少、貧血等と、聞いただけでも同情を禁じえません。
私も長年お腹の不調には苦労しました。最近は調子がいいのですけどね、胃腸の不調の辛さは経験しているのでよく分かるんです。学校の先生をやっていた頃、急にお腹が痛くなったりおトイレに行かなくちゃあいけなくなったりして、困ったものです。
生徒を放ったらかすわけにはいかないけど、おトイレに行かないわけにもいかないのでして。本当につらかった時がありました。
原因不明のクローン病は予防方法もないわけですけど、先進国、特に欧米で高い発症率だということから、「環境因子」として腸内細菌の関与や動物性脂肪の多い食事、清潔すぎる環境などが原因として考えられているそうです。
一昨年、長年服用し続けた抗うつ薬を飲まなくても大丈夫になり、睡眠薬など無くても毎日しっかりと眠れて、しょっちゅう頭痛に悩まされていたのに頭痛薬すら飲まなくなりました。胃腸の調子も良くて、お腹が痛くて寝込むことも全く無くなり、便秘も下痢もしなくなりました。
痛いところも悪いところも無く、毎日何でも美味しく食べられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿