2020年11月6日

チャールズ・マンソンは誰も殺していない

犯罪者チャールズ・マンソン、皆さんご存知ですよね。

1960年代末から1970年代の初めにかけて「マンソン・ファミリー」と呼ばれるヒッピーのカルト集団を率いていたリーダーです。

女優のシャロン・テートと(お腹にいた赤ちゃんも)その時家にいた友人達を含む5人を殺害した事件で有名です。死刑判決が出ましたが、その後カリフォルニア州で死刑制度が一時的に廃止されたことで、マンソンは終身刑に減刑されました。2017年に心筋梗塞で亡くなっています。

死刑判決を受けたわけですけど、チャールズ・マンソンは誰も殺してはいないのですよ。

有名なシャロン・テート殺人事件は、「マンソン・ファミリー」の信者の女性3人(見張り役の一人は別)をそそのかして殺させたのです。マンソンの罪は、殺人の教唆なんです。

影響力を持つ立場にある者が、信者や部下など他の人を利用して犯罪を、あるいは犯罪まがいのことを行なうとことは、珍しいことではありません。

最近、米国でそういう話がよく聞かれますね。

あの人が「開票をやめさせなくちゃあいけない」と言いましたら、開票をやめさせるために彼の支持者達が各地の開票所に大挙して押し寄せてトラブルを起こしているそうじゃあありませんか?

「ミシガンを開放せよ!」「あの女を何とかしろ」とツイートしたら、「あの女」であるミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事を拉致して殺してミシガン州を開放させるための内戦を引き起こすことを企てていたグループがいました。事前に逮捕されましたけど。

暴力行為や人命に危険を及ぼす行為の「恐怖」によって政治的な目的を達成しようとすることをテロリズムと呼ぶんですよねえ。そのテロリズムの実施者をテロリストと呼ぶわけでしょ?

あの人の支持者にはテロリストがいっぱいいるようです。

そして、なんだかもう何をやっても許されるみたいな風潮になってきて、自分達の信条のためにはテロ行為もオッケーみたいな感じじゃないですか、最近の米国って。

あの人はプラウドボーイズのような極右グループにもお墨付きを与えちゃったし、白人至上主義の過激グループも今や水を得た魚のようです。陰でコソコソ活動するしかなかった時代はもう終わり。今や堂々と銃器を手にして集まって、差別発言もやりたい放題。人々を怖がらせるのを楽しんでいるようでもあります。

そうした奴らが、あの人の発言やツイートにそそのかされて犯罪を起こした場合、あの人は罪に問われるんでしょうか。

問われるわけないですよ。

直接命令したわけじゃあないんですから共謀罪はありえません。影響を与えたことを批判はされても、責任はないんです。それを分かっていて、そして自分の発言やツイートの影響力を知っていてやっているのです。自分の利益とエゴのために。

国のトップに立つような影響力の大きい人には、「煽動罪」という罪があってもいいと思いますね。


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