2020年11月20日

娘の初出勤と送り迎え

新型コロナのせいで大学がオンラインのみとなり、ずっと家に閉じこもる生活だったうちの娘ですが、収監犯罪人の自傷行為というテーマで書いた論文も提出し、最後の試験も終え、4年間の大学生活が終了しました。

と言っても、修士課程や博士課程も予定しているんだそうで、勉強はまだまだ続くそうですが、とりあえず大学はここで一休み。仕事をして実際的な経験を積みたいのだそうです。

犯罪者の心理学を専門に研究しているわけですし、警察や刑務所のような矯正施設での仕事を考えているそうです。

心理学の分野での仕事が見つかるまでは、アルバイトをして少しでもお金を稼ぎたい娘は、英文添削のお客様であったベトナム人学生のつてで、ある会社のライターの仕事を紹介されました。

その会社というのは、家の屋根や雨樋のメンテナンスをやっている会社だそうですが、ニュースレターのコンテンツを書く人を探していたのです。

ZOOMでの面接の結果、採用された娘は、ライターの仕事だけなく、必要な場合は人事アシスタントの仕事もするんだそうです。

ライターの仕事は在宅でできるからと喜んでいましたけど、どうも在宅ワークではないようです。1ヶ月に一度事務所に行って、経営者とのミーティングの後、事務所で記事を書くのだそうです。

事務所があるのはメルボルン南東部で、車で行けば20分ほどですが、娘は運転免許を持っていません。運転免許試験で2回も考えられないような同じミスをして不合格となり、それがトラウマになっていて車を運転する気がありません。

お母さんの送り迎えなんてことになりませんように…

と祈っていたんですけど、やっぱりそれしかありませんでした。

会社が繁忙期に入って初出勤が遅れていましたが、昨日初出勤することになりました。8ヶ月も家から出なかった娘が、行ったことのない知らない場所にバスを乗り継いで行けるわけがなかったのです。

息子はお尻が痛くて長時間座っていられないので頼めないし。

緊張して朝から様子がおかしい娘を見ていると、お母さんはタクシーをする決心が固まりました。文句を言っている場合じゃあなかったです。

正直なところ、娘には運転免許を取ってもらいたいです。そして、病気はすっかり治っているわけではないので、カウンセリングを受けるなり、再び認知行動療法に取り組むなどして、ちゃんと治してもらいたいです。

しかし、プレッシャーをかけでも解決する問題ではありませんから、必要とされる間はタクシーでも何でも頑張るしかないのでございます。
 

朝の10時頃、娘をその会社の事務所まで送っていって、午後迎えに来てくれという電話を待っていたら、娘が帰宅しました。会社がウーバー(配車サービス)を手配してくれたんだそうです。もちろん料金は会社が払ってくれたそうです。

会社の経営者もスタッフも皆んな素晴らしい人達だったと感激していました。特に、経営者が「スタッフは家族だから面倒を見る責任がある」というポリシーを持っていて、非常にスタッフを思いやる人らしく、そのおかげでスタッフ皆んなが経営者に信頼を寄せており、会社のために頑張ろうという雰囲気があるのだそうですよ。

そういう会社ですからね、顧客も増え続けて、会社がどんどん大きくなっているようです。

まあね、わざわざ記事を書くライターを雇ってニュースレターを発行しようというところにも、経営者の姿勢が見えますが。

さらに、娘を喜ばせたのは、スタッフの中にペットのワンちゃんを事務所に連れて来ている人がいるということ。そういうことが許される環境というのも素晴らしいと思ったそうで、初出勤は大変良い印象で終わったようです。

お母さんは迎えに行かなくても良かったので、それもありがたかったです。

それにしても、アルバイトの子が家に帰るのにウーバーを手配してくれる会社なんて、なかなか無いですよ。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿