2020年11月24日

模様編みのネックウォーマー

マラブリゴ(Malabrigo)という毛糸のブランドがあります。編み物好きなら誰でも知っている有名ブランド。オーストラリアで手に入れようとすると高額です。売っている店も少なくて、簡単には手に入らない毛糸です。

私はオンラインで買ったことがありますが、色味がねえ、思っていたのと違っていました。やっぱり実際に見てから買いたいものです。

Facebook のマラブリゴのページに載っていたネックウォーマーの模様が面白いと思い、編み方を見ようとしたら5米ドル(6豪ドル以上)を払わないと編み図は見れないのでした。そのたったの6ドルを払う気にならない私は、自分で模様を再現してみました。

棒針編みの技法なんて種類が限られているのですから、ネックウォーマーのような単純な形のものは、編んだものを見れば編み方は分かります。ただし、私は「何事もできるだけ簡単にやりたい」という性分のため、いろいろな方法で編んでみました。

最終的に納得した編み方で編んだのがこれです。興味がある方のために編み方を紹介します。



1.14の倍数の作り目

輪にして編みますから輪針の使用をおすすめします。14目で1模様ですので14の倍数の目を作ってください。上の写真のネックウォーマーでは70目作りました。

2.ゴム編み

1目ゴム編みのようですが単純な1目ゴム編みではありません。1セット7目で、最初の2目は表編みです。好きな高さになるまで「表表裏表裏表裏」を繰り返します。



3.模様編みは14目で1模様

ゴム編みが終わったら模様を編んでいきます。

ゴム編みの「表表」となっているところで「左上1目交差」をします。1目だけの交差ですから縄編み用の針を使わなくてもできますよ。

それ以外の所は次のように表目あるいは裏目を編んでいきます。


これを繰り返して編み始めの1目手前まで1周します。


4.編み始めの1目手前で増やし目する

編み図を描いてみました。14目の模様を繰り返して編み始めの位置に戻ったところを見てください。


一番最後の目は、一番最初の目と「左上1目交差」をしますので、このままでは最後のセクションで表目が5目必要なのに4目になってしまいます。

ですから、ピンク色の所で1目増やしてください。下段の目の端を引き上げて作る一般的な増し目の方法が良いです。


5.ひたすら14目のパターンを繰り返す

ここから後は、ひたすら14目の模様を繰り返すだけです。ご自分の首の長さや好みに応じで好きな高さになるまで編みます。


6.1目減らしてからゴム編み

最後に再びゴム編みをします。1セット7目の「表表裏表裏表裏」です。


ただし、模様編みをスタートした時に1目増やしているので数が合わなくなりますから、1目減らす必要があります。

ゴム編みを始めるピンク色の所で「左上2目一度」をして1目減らしてください。

後は好きな高さになるまで「表表裏表裏表裏」繰り返します。



7.伏止め

ゴム編み部分が終わったら、伏止めをして完成です。


この模様は、アランセーターにもよく使われる模様と同じです。輪にして編むので帽子にも簡単に応用できますよ。

ラインとラインの間の目数を増やしたり減らしたりすれば、サイズの調整も容易です。


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