2020年11月13日

売りに出た家は取り壊される運命

我が家の近所の家が取り壊されました。

またか…

私が住んでいる地域は、田舎環境です。「ショッピングセンター」という看板が出ている場所はありますが、数軒の店やカフェが並んでいるだけの超みすぼらしさ。

「こんなのでショッピングセンターとか看板出すなよ」と、思わず突っ込みたくなります。

地域内に町と呼べる場所はありません。林や森の中に家が点在しているだけです。たくさんの木に囲まれていますから、毎年夏になると森林火災の心配がつのります。

一軒あたりの敷地が広く、私達が住んでいる家のように二軒分の敷地に建っている家も多いので、とにかく広々としています。

野生動物もいろいろ住んでいます。

田舎環境ですが、大きなショッピングセンターのあるリングウッド(Ringwood)には5分ほどで行けますし、高速道路を使えばメルボルン市内だって30分ほどで行けるということで、全然不便ではありません。

交通の便は悪くなくて、自然に恵まれていて、一軒あたりの敷地が広い。

現在のメルボルンには、こういう場所はあまりありません。

そして、こういう場所に住みたい人は多いですからね、必然的に売りに出る家は高額になります。高額な家を購入できるのはお金持ちに限られます。お金持ちの皆さんは購入した古い家に住むつもりはありません。この恵まれた環境にドリームハウスを建てたいわけです。

ということで、

ここ数年、家が売りに出るとあっという間に売れますが、売りに出された家はほぼ確実に取り壊される運命となっているんです。

そして、取り壊された後には、建築家がデザインしたとはっきり分かるようなカッコいい家が建つのです。

交通量多めの道路沿いではなくて、ちょっと奥まった辺りなんかに行くと、ものすごい豪邸があったりします。テニスコートやプール付きでビリヤードルームやホームシアターがあったりするような、ウン億円はする豪邸。

中には、塔の上に旗をたなびかせたヨーロッパのお城みたいな恥ずかしいのや、要塞のような巨大コンクリート建築もあったりしますけど。

ドリームハウスですから。

私達が住んでいる家は、古い間取りのありふれた家をリフォームした家ですが、うわべだけのリフォームで窓とか土台とかが古いままですからね、いつか売りに出されたら取り壊されるのは確実でしょう。

ということで、私達もメンテナンスには手を抜けるというわけです。

実際、引っ越してきてから様々なものが壊れました。動かなくなったゲート、剥がれたタイル、壊れて開けられない窓、キッチン備え付けのガスレンジやオーブンも次々に壊れて不調ですが、直さずにやれるものは直さずに壊れたままで暮らしています。

あと何年ここに住むかと考えると、修理にお金を使うのは無駄だと思えるからです。


それにしてもね、世の中お金持ちは大勢いるんですね。

この地域では集合住宅を建てることが法律で禁止されているので、ドリームハウスの横にアパートやマンションが建つ心配もないですから、こういう田舎環境に住みたいお金持ち達は、家が売りに出るのを待ち構えているんですよ。

自分の敷地内の木を切るにも許可が必要というくらいに環境も保護されていますから、開発で自然が失われる心配もないわけで、この地域の人気は続くでしょう。

住宅地として開発された時に家を建てた人達は普通の人達でした。お隣りのテイラーさんご夫婦は学校の先生だったし。ヒッピーのような人達も多かったと聞きましたよ。そういう人達が建てた家は、ごく普通の小さい家ですから、取り壊されるのも仕方がないとは言えます。

でも、チューダーコテッジ風のハーフティンバーの家が取り壊された時は、非常に残念でしたね。取り壊された時、石が山積みされていたので石造りの家だったのだと分かりました。素敵な家だったのになあ。


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