大して用もないのに、しかもめったに行くことがないショッピングセンターへ行った昨日の午後のこと。
用がないと言っても行こうと思ったのには理由があるのでしてね。我が家の果物のストックが、バナナ1本とナシ1個ということになっていたので、涼しいうちに買いに行っておこうと思ったのです。
昨日はまだ33度でしたから。今日は42度の予想です。
ただし、いつも買い物に行くスーパーが入っているショッピングセンターは、クリスマス前というのもあって車を停めるのが困難なので、別のショッピングセンターへ行くことにしたのです。
このショッピングセンターは、実は我が家からは一番近くて、山の中の狭くてグネグネ曲がって見通しの悪いデコボコ未舗装道路を突っ切って行くと5分ほどで行けるのですが、対向車が来たら交わすのに困るし、野生動物との遭遇で危ない目にあったりしてだんだん足が遠のいておりました。
いつもは今ひとつ活気のない1階建てのショッピングセンターですが、流石にクリスマス前ということで混雑していました。混雑していましたけど、ショッピングセンターの建物の上にある駐車場は、いつもどおり空いていましたよ。
久しぶりに行ったら大きなアジア食品店がオープンしていたのでちょっと見に行ってから、果物と野菜も少しを買って駐車場に戻るためにエレベーターに乗り込んだ、
その時です。
閉まるドアの間から、エレベーターの前のマットの上にメガネが落ちているのが見えました。
エレベーターに入る時には何も落ちていなかったし、私以外の買い物客はいなかったので、それは私がバッグの中に入れていた私のメガネに違いなかったんです。
しまった落とした!しかしなんで落ちた?
と思った瞬間にドアは締まり、ドアを開けるボタンを押しましたけどドアは開かず、エレベーターは上昇を始めてしまいました。
上に着いたらすぐに下に降りよう!
2階に到着すると、二人の買い物客が乗り込みましたので、10秒くらいロスがありましたが、直ぐに1階に降りました。
どうかメガネがまだそこにありますようにと祈る私。
1階に到着!
ドアが開いた!
さあメガネは…
無い!
誰かが拾っちゃった!
私の様子が普通じゃなかったようで、買い物客の一人(高齢男性)が心配して何があったのかと尋ねてくださいまして、メガネを落としたと話しましたら、ショピングセンターの事務所(Manager's Office)に行けば見つかるだろうと教えてくださったのです。
ところが、事務所がどこにあるかなんて、サインも出ていないし、ショッピングセンターで働いている人も知らないんですよ。
ある店のベテラン風の店員が教えてくれましたけど、その人が教えてくれた通りに行っても事務所は見つからず、
その間、私は買った果物が入った重いショッピングバッグを手に持ったままでしたから、
手は痛いし
汗は吹き出てくるし
息は上がるし
半分あきらめ始めた頃、
現れた救世主はショッピングセンターの掃除をしているインド系の女性でした。
この女性がですね、もしかしたら高学歴なのかもしれないといったそういう感じの丁寧な英語を話す方で、親切に事務所が見える所まで私を連れて行ってくださったのです。
事務所は、私がその方に話しかけた場所からすぐ近くにあったのですが、分かりにくい奥まった所にありました。
事務所に入り、受付の女性に「メガネを無くしたんです」と言った瞬間、その受付の女性はヒュンと立ち上がって、目の前に置いてあったナイロン袋入りのメガネを手に取り「これですか?」
それです!それです!ああ良かった!
ほんの数分前に、ある男性が届けてくれたとおっしゃいました。私が落としたエレベーターの所から事務所までは結構距離があったのですけど、わざわざ届けてくれた人がいたんです。
さらに、事務所の女性は、私の顔が真っ赤で汗を滴り落としている様子を見て心配し、座って水を飲むようにと勧めてくださいました。
メガネが見つかって嬉しかったですけど、こういう風に見知らぬ人から親切にされると、自分も人に親切にしようと思いますね。
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