2019年12月3日

育ちが違うという話

うちの夫や夫の家族の話ですけど、ほぼ無宗教のオーストラリア人の文化と日本の文化とのギャップというのは、私はあまり感じません。

しかし、人種とか国民性とか文化の違いよりも、育った環境の違いというのをひしひしと感じることがあります。

例えば、

洗濯物の干し方。なぜシワを伸ばしてから干さないのか!なぜ端と端、角と角を合わせて、水平に干さないのか!

義母なんてシワシワのをそのまま干して、シワシワのまま斜めに曲がった状態に乾いて固まったのを、下着に至るまでアイロンをかけていましたけど、オーストラリア人皆んながあんなふうに洗濯物を干すわけではありません。

家族の会話が怒鳴り合い風というのも、夫の家族を知った頃には大きなストレスでした。私には父親に怒鳴られて育ったトラウマがあるものですから、大声を出されると恐怖を感じて心臓がバクバクするのですが、当時のうちの夫の家族は常に大声で怒鳴り合っていましたから怖かったです。

何か物を取ってくれと頼まれて、それを手渡さずに投げてよこすというのも衝撃的でした。夫は、今でも投げてよこすことがあります。

ところで、

つい先日、ベーカリーでさくさくのクロワッサンを買ったのですがね、いつも買っているスーパーのクロワッサンとは雲泥の差でした。ところが、夫はベーカリーで買ってきたその美味しいクロワッサンを食べないのです。

何故食べないのかと聞いたところ、「メッシー(Messy)だから」すなわち「パンくずがポロポロと落ちる」のが嫌だからと言うので、私は目が点になりました。

夫は、魚料理も好みません。

肉を食べて育っていますからね、食事といえばまずは肉です。焼いたりローストしたりした肉とジャガイモをどうにかしたのと野菜を蒸したの(あるいは茹でたの)というのがお気に入りのメニュー。

サバやツナといった青魚は、缶詰であろうが新鮮なやつであろうが「フィッシー(Fishy)」すなわち「魚臭い」と言って食べません。

ところが、つい先日、私は魚屋で美味しそうなサワラを見つけて買って来まして、これを日本酒と生姜たっぷりで濃いめの味付けで煮付けました。私としては魚臭さはほぼ無しという自信作だったし、熱々のご飯と一緒ならこれは食べるだろうと思ったのですがね、夫は食べないの。

何故食べないのかと聞いたところ、骨があるからと言う。

骨かあ〜!

というわけなので、夫が喜んで食べる魚は、骨を完全除去した鮭の切り身を焼いたのくらいなのです。(スモークサーモンはもちろん食べます。)

また、

夫は晩ご飯終了直後に甘いものを作って食べる。

と言っても、夫が自分で作れる甘いものと言えば、ポリッジ(オーツ麦のドロドロ)に干しぶどうやフルーツを入れたのとかグラノーラとヨーグルトを混ぜたものとかそんなものですが。

義母がかつて自慢していましたけど、彼女は食後のデザートを一日も欠かさず必ず毎日作ったそうでございます。

肉中心の晩ご飯の後に必ず甘いものを食べて育った夫は、食後の甘いものがなくては我慢ができないらしいです。

一緒に暮らし始めて、私もそうした習慣に付き合っていたところ、体重が激増しましたからね、私はもう食後にデザートを出すなんてことはめったにしません。

現在はキッチンが使えないのでケーキもクッキーも作れませんが、普段は作ったりしますよ。時には買ってきたりもしますが、

あっという間に無くなるんだわこれが!

忘れもしない、

いつだったか20センチのケーキ型で作ったバナナケーキを、夫が半日のうちに一人で全部食べ尽くしたことがありました。

甘いものが食べたいにも、

度が過ぎるの!

育ちが違う赤の他人が一緒に暮らすと、色々びっくりすることがあるものです。


甘いものはね、私が作らないし買っても来ないという時は、以前は自分で冷凍デザートやアイスクリームを買って来て食べていましたが、現在体重2桁を目指してダイエット中の夫は、干しぶどう入りポリッジかグラノーラとヨーグルトで我慢しているようです。

ポリッジには、ゴールデンシロップというのをたっぷりと掛けて食べていましたが(あんな甘いものがよく食べられるものだ!)最近はそれも我慢している様子です。

食後はお茶とか果物で十分じゃあないのかと思うのは、そういうので育っているからなんですよね。


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