2019年12月21日

寿司と醤油とカレーと干しぶどう

オーストラリアでは、寿司ロールというファーストフードが大変人気です。海苔巻きのことですけど、中に入っているモノはいろいろです。エビフライとか焼豚とか天ぷらなんかは大人気ですね。

私がオーストラリアに移り住んだ頃には、寿司イコール生魚くらいにしか認知されていなくて、小学校で生徒達に寿司の話などすると、必ず「オエーッ!」と嘔吐のアクションをして見せる子がいたものですが。

今では寿司ロールは子供達の大好物でもあります。

アジア系に限らず、肌の色が白い人も黒い人も、大人も子供も、みんな寿司ロールが大好き。うちの夫や子供達も大好きです。

しかし、

彼等の食べ方が、日本人の私には納得がいかないのでございます。

寿司ロールをお店で買うと、必ず「ソイソース?」と聞かれます。「イエスプリーズ」と答えると、お魚型の容器に入った醤油を付けてくれます。通常寿司ロール一つにつき醤油一つ。

オーストラリアでは、皆さんこの醤油をじゃぶじゃぶとふりかけて、あるいは容器に出してそれに漬けて食べるのです。

いや、もうね「付ける」じゃあなくて「漬ける」なんです。

私は寿司ロールの中身によっては醤油を頼みますけど、普通ねえ、味が付けてある具の入った海苔巻きは醤油に漬けて食べないでしょ?

海苔巻きも握り寿司もヘタすると稲荷寿司も、お醤油にじゃぶじゃぶ漬けて食べているんだけど、あれじゃあもうお醤油の味しかしないだろうに。

実は、

気温が43度を超えた昨日の晩ご飯は、手巻き寿司にしたんですよ。

準備は楽なはずだったんですけど、仮のキッチンとなっている狭い洗濯室兼おトイレ兼バスルームでは、野菜を切るだけでも暑くてね。鶏もも肉の照り焼きなんかを作っていたら汗が吹き出ました。(「肉なんて二度と焼くか」と言っていたくせに、家族のためにやっぱり焼いている私はエライ!)

準備した手巻き寿司の具は、その汗を拭きながら焼いた鶏もも肉の照り焼き(我が家の一番人気)ときゅうりとアボカドとスモークサーモンとネギ入りツナマヨと人気ゼロだった納豆。

きゅうりとアボカド以外は味が付けてあったわけですけど、

やっぱりな…

お醤油をじゃぶじゃぶって感じに漬けて食べるうちの三人。

もう私は見て見ないふりです。

カレーライスと同じなんですよ。

どんなに凝った味付けにしようが、ルウを手作りしてワインで煮込んだりして努力してもね、あるいは和風に出汁と醤油で味付けしたり本格インド風に作ったりしてもね、カレーといえば干しぶどうを山盛りふりかけて食べるうちの夫(時々息子も…)のあれと同じなの。

食通の娘は、そういう馬鹿なことはしません。

許せない!作った人への侮辱だ!

と思う頃もありましたけど、もう言っても無駄なのでね、どうぞお好きにしてください。


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