悲しい事件が起きました。
ニュージーランドのクライストチャーチ市は、これまで度重なる地震で大きな被害を受け、まだまだ復興へ向けた作業が続いている中、住民の流出が続いて人口が減ったりと、いくつもの困難に直面しているそうですが、そんな街でイスラム教徒を狙ったテロ事件が起きたことは、皆さんも御存知でしょう。
犯人はオーストラリアのニューサウスウェールズ州北部の町で生まれ育ったオーストラリア人です。
男は、イスラム教徒の礼拝所であるモスクを襲撃し、金曜日の礼拝のためにモスクにいた人々に対して無差別に銃を乱射しました。そして、その模様をインターネット上で生中継したそうです。
現在の時点で、殺された人の数は49人だとのことです。
この事件を受けて、オーストラリアの連邦議会の上院議員である男が、「イスラム教移民と暴力との密接な関係がまだ分からない人がいるか?」と発言しました。
この議員は、今回のテロ襲撃事件を起こした男と同じ思想を持っているんです。
この議員は、普段からかつてのオーストラリアが掲げていた白豪主義を礼賛したり、白人以外の移民に対する差別的な政策を勧める発言を繰り返していますけどね、そういう発言をする議員はこの議員だけではありません。
そして、
忘れてはいけないのは、彼等が選挙で選ばれた議員であるということですよ。
彼等を選んでいる人達がいるんです。テロ襲撃事件を起こした男や白人至上主義議員たちと同じように、有色人種を見下し、イスラム教徒に反感を持ち、自分達とは異なる民族や文化的背景を持つ人々を排斥するべきだと考える人達が大勢いるのです。
モスクへ人殺しに行ったりはしないだけで、同類の人達が。
私達は、日々の普通の暮らしのレベルで、自分とは異なる人達ともっと交流し理解し合う必要があります。異なる国出身の人達、異なる文化や宗教、外見や肌の色の違い、習慣や考え方の違い。
様々な違いを知った上で、基本的にみんな同じ人間なのだと理解するための経験が必要です。
そのためにも、子供達への教育は重要ですよ。
本当に。
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