2019年3月6日

小さな赤い唐辛子

先日、うちの娘が友人のLさんが週末に行っているお料理のデモンストレーションのお手伝いに行きました。

長い夏休み中にアルバイトができなかった娘にとっては、またとないお小遣いを稼ぐチャンスでもありましたし、娘もステージでお料理をしたり、作ったものをお客さんに試食してもらったりもしたんだそうで、大変よい経験になったようです。

Lさんはマレーシア出身で中国系なので、彼女が作るものは中華あるいは東南アジア系のお料理になります。

お手伝いの後、余った食材や調味料類をいろいろもらって帰りました。

さて…

昨日、私が晩ご飯を作り始めた時、キクラゲとキュウリの酢の物を作ろうとしていたのですが、冷蔵庫に真っ赤な唐辛子が2本あるのに気が付きました。「娘がもらってきたんだな」と思いました。

酢の物は中華風の味付けにするつもりでしたが、少し唐辛子を入れてピリッとさせるのもいいなと思い、2本あった唐辛子のうち小さい方(小さくて細くて短い)を取り出しまして、スライスしたわけです。

種は入れない方が良いだろうと(辛くなる可能性がありますからね)思いましたので取り除き、スライスした唐辛子を酢の物に入れようとした時、

「待てよ、どのくらい辛いのか、まずは味をするべきだな」

と、そう思ったわけですよ。

1ミリくらいにスライスした唐辛子を一切れつまみ、口元に運ぶワタクシ。あの時、ゆっくりと手を動かしていて本当に良かったんです。

止めることができたから!
口の中に入る前に!

上唇にちょっと触れた瞬間です、

痛っ!

あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ 〜

痛いってもう、貴方ね、水で洗っても布巾を濡らして擦ってみても、どうにもならないんですから。水を飲み、ミルクを飲み、叫ぶワタクシ。

唐辛子を食べると汗が吹き出る私ですが、食べてもいないのに、

汗が吹き出る!滴り落ちる!

あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ 〜

お母さんの非常事態を察知した娘がやってきました。

「クチビルがあ、クチビルがあ」
「…(笑いをこらえる)」
「ねえ、お母さんのクチビル腫れてる?」
「口紅塗ったみたいに赤くなってる」

バスルームの鏡で見てみたら、私の口唇はローズレッドの口紅を塗ったように真っ赤っ赤でした。

Lさんったら、あんなモノをお料理に使ってるのか…

しばらくして落ち着いた頃、左手の指先で鼻の穴を無意識のうちに触った途端、鼻の中の粘膜がヒリヒリし始めました。

目をこすらなくてよかったわあ…


しかしねえ、ああいうスラッと細長い形の唐辛子は、世界で辛い唐辛子のトップ10には入っていないんですよ。

一番辛いと言われる「カロライナ・リーパー(Carolina Reaper)」とか「ドラゴンズ・ブレス(Dragon's Breath)」というのは、一体どんなに恐ろしい辛さなんだか。

最近は更に辛い唐辛子「ペッパーX(Pepper X)」が作られたとか聞きますけど、それを食べる人がいるというのは、どういうことなんだか。

そんなものを食べて死んだりしないの?


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