これが「初めてのデート」なのかどうか分かりませんけど、本人はそう言っています。
現在19歳のうちの娘です。
ハイスクール時代はずっと精神的な病気で不安定でしたからね。特にパニック障害が出てからは学校に行くのが精一杯でしたし、親しい友人が家に来ることはあったけど、誰かとどこかに出かけるなんてことは考えられませんでしたから。
昨日、講義を休んで(サボって)その相手さんとギャラリーへ行ったんだそうです。
ちなみに、メルボルン大学では、すべての講義(レクチャー)はビデオ撮影されてオンラインで見ることができるので、復習したい人はもちろん病気や何らかの理由で講義を受けられなかった人は、自宅なり図書館なりで講義のビデオを見ることができます。
ところで、
その「初めてのデート」の相手さんですが、哲学のクラスで知り合った人で、女性だそうです。昨日のデートで、彼女がもうすぐ30歳だと分かったそうです。この方、もちろんとっくに大学は卒業して、現在は理学療法士として働いているそうですが、最近哲学に興味を持ちメルボルン大学で哲学の勉強を始めたのだそうです。
それはともかく…
皆さんもすでにお気づきのように、娘の「初めてのデート」の相手は女性なのです。これまで親しくなった数人は全て女性でして、昨年は大学の心理学の講師に片思いしていましたが、その先生も女性でした。
ハイスクール時代、摂食障害を患い自傷を繰り返していた頃に、ある日お父さんとお母さんに言いたいことがあると言いましてね、
「私は女の子が好き!」と告白したことがありました。
「でも男の子が好きになっていた頃もあるじゃないの?」とお母さんが言いますと、幼い頃にはそういうこともあったから男も女も好きになるのかもしれないと言いましたが、小学校で初めて意識して本気で好きになった子は女の子だったんだそうです。
「はい、分かりましたよ、女の子が好きなのね。あなたが好きになる人が女でも男でもお母さんはあなたがハッピーならそれでいいのよ、知ってるでしょ?」
「うん知ってる、でも一応言っておこうと思って…」
私達の家族は、考え方が大変リベラルで、無宗教主義ですし、LGBT(性的指向に関すること)にも偏見はないですし、私はフェミニストですし、子供達もできるだけあらゆることに偏見を持たないように育てたと思うのですけどね。
娘とは、女同士ということもあって、あらゆることを話し合うのですけど、うちの息子はどうなんだろう。最近、すっかりひきこもりアーティストのようになっていますからねえ。少なくともガールフレンドはいないようです。時々出かけて一緒に食事をしたりするのも男達だし。
かりに、彼がいつか「オレは男が好き!」と告白しても、全く平気な私です。
うちの子供達に、いつか異性のパートナーと結婚して家庭を持って私に孫を抱かせてほしいなんていう希望は、微塵もありませんから。いい仕事について社会的に成功してほしいとも思わないし。
早く自分で食べていけるようになって独立してほしいとは思っているけどな。
とにかく、その「初めてのデート」というのが素晴らしかったのだそうで、昨夜からハッピー過ぎる娘です。
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