叔父さんの家に滞在した2日目は、この地域の中心地であるハミルトン(Hamilton)という大きな街とダンケルド(Dunkeld)という小さな町に叔父さん夫婦が所有している家を見せてもらいました。
そうなんです、住んでいる家を含めて3件の家を所有しているんです。
でもね、このあたりの家は安いんですよ。ハミルトンに所有している2階建ての家は賃貸に出しているんですけど、家賃は週300ドルだそうです。我が家の家賃の半分ですよ。
ダンケルドに住んでいた娘さんが数年前に売った家は6万5千ドルだったそうです。単純計算すると650万円です。私が住んでいる辺りでは10倍出しても家は買えません。
ですからね、ペンズハーストやダンケルドの住人は生活保護に頼っているような人が多いのだそうです。仕事は無いですけど、もう仕事を見つけて働くことなどあきらめているような人達だそうです。
これはペンズハーストのメインストリート。お店があるように見えますが、ほとんどが空っぽです。
この写真は月曜日の朝8時半頃に撮ったんですけど、仕事に行く人も学校に行く子供も見ませんでした。
叔父さん夫婦は、以前はハミルトンの街に住んでいたんですよ。奥さんがハミルトンのハイスクールで教えていましたからね。
こんな不便で寂れた町に引っ越した理由は、元小学校の石作りの家が気に入ったからだそうで、叔父さん夫婦はここでの暮らしが気に入っていると言うんですけどねえ。
余談ですが、叔父さん夫婦がダンケルドという小さな町に所有している家は、売るつもりも賃貸に出すつもりもなくて、時々ホリデーハウスとして自分達が使っているそうなんですけど、家からはグランピアンズ国立公園の山が見えるんですよ。
これは玄関前からの眺め。
この素晴らしい景色を自分達の家からも見えるようにしたいと考えたお隣りさんは、フェンスに窓をつけました。ペンキ塗りは途中止めです。
ひどいでしょう?
プライバシーの問題が発生したので叔父さん夫婦は憤慨していますが、この家の住人はどこかに引っ越してしまったそうで、窓付きのフェンスはそのままですし、家自体も急速にボロボロになって来ています。
フェンスの窓から素晴らしい景色を眺めることが出来るようになったこのボロ家は、エアB&Bでレンタルに出ていたらしいですよ。一晩460ドルくらいで借りられたそうですが、借りた人はいません。
どこの誰がこんな家に一晩460ドルも払うか!
お隣りにこんなボロ家と窓付きフェンスがあると、叔父さん達の家の価値も下がってしまいます。
(続く)
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