反対語は「Irrational」(イラショナル)で、道理を逸したとか理性を欠いているというような意味になるわけですけど。
一昨日の、親しい友人との道理を逸した激論の後、うちの夫が言ったんですよ。「You can't have a rational discussion with an irrational person.」(イラショナルな人とはラショナルな討論は出来ない。)
全くその通りだと思いました。
討論することで、自分とは異なる意見を持つ人がいると受け入れることが出来れば、それだけでも討論することに意味があると思いますけど、友人の場合は理性を欠いていました。
根拠のない陰謀論まで信じ込んでいましたから、何とかして私達が間違いに気づくように、友人が知っている「真実」を私達に教えなくちゃあいけないという切迫感がありました。「真実」を知らない私達を気の毒がっている様子さえ見えましたからね。
私達の方もまた、友人がとんでもないことを信じ込んでいるのでこれはヤバいと思いましたから、間違いに気づかせようとしたわけですが、信じ込んでいる人を説得するなんて無理なことでした。
オハイオ州のスプリングフィールドという町で、ハイチからの移民が犬や猫を捕まえて食べているとか人殺しをしているという話もですね、どんなに友人が私達に理解させようとしても信じられる話じゃあないんですよ。真実ではないんですから。
オハイオ州知事やスプリングフィールド町長が、繰り返しメディアを通してこの話を否定しているじゃあないですか。
しかし、友人に言わせると、こういう政府側の人達は事実を隠匿しているんだというのです。「じゃあどこに証拠があるんだ」と聞くと、市民からの通報が証拠だと言うわけですが、その市民からの通報が信頼できるという証拠など無いんですよ。
友人の話す内容は、FOXニュースや保守&右翼のメディアが拡散している内容です。もしも本当にそのようなことが起きているとしたら許されないようなひどい話ばかりですけど、事実を誇張したりねじ曲げたりしたような話や根拠のない作り話ばかりです。
どうして友人がこんな話を信じ込んでしまったのか理解し難いんですが、本気で信じていますし病的なほどに米国の政治を心配しています。
それでもね、この件を除けば今でも普通の人なので、大統領選挙が終わってFOXニュースや右翼のメディアの報道が別なところに向かえば、友人の熱も冷めるかもしれません。
この友人については、心配なことがもう1つあります。食生活に関してインターネットで見つけた情報に支配されやすいんですよ。しょっちゅう特別なダイエットをして来ました。
健康に良いと信じてヴィーガン(完全菜食主義)になっていた時期も長いんですが、体調不良になって動物性タンパク質も摂取するようにと医者に言われたらしく、卵や魚を食べるようになってからは血色も良くなり、健康的に見えていたんですけど。
一昨日、久しぶりに会った友人はガリガリに痩せ細っていました。夫も私も心配になって思わず大丈夫かと聞いたほどでした。再び特別なダイエットをしているに違いないです。
この友人は運動はやり過ぎくらいやっていますけど、60歳を過ぎているのにタンパク質や脂質をちゃんと摂取しないで運動を頑張り過ぎると、健康にはむしろ害になると私は思うんですよ。
昨日は、この友人の奥さんのことが心配になってメッセージを送りました。直ぐに返事が来ました。自分の夫が米国の政治やドナルド・トランプに取り憑かれていることには、心配というよりも怒りを感じている様子でした。
自分がいる場所ではこの話をするなと言ってあるそうです。そして、彼女もまた、大統領選挙が終われば熱が冷めて普通に戻るだろうと期待しているようですけど、そうなって欲しいです。
大事な友人ですから心配です。
0 件のコメント:
コメントを投稿