何年か前にメルボルンで初めて回転寿司の店を見た時には、オーストラリアの寿司もここまで来たかと感慨深かったものですが、私が住んでいる地域には最近まで無かったのですよ。
寿司ロールを売る店は、どのショッピングセンターにもあります。
私がオーストラリアに来た頃は、寿司と言えば「生の魚!ゲロゲロー!」というひどい反応で、日本食レストランに行くか自分で作る以外には食べる方法が無かったですけど、海苔すら手に入れるためには遠くの日本食材店まで行く必要がありました。
寿司ロールの店が増えて来た頃は、見かけると思わず買って食べていましたけどね、長粒米を茹でたのを酸っぱく味付けしたので巻いた不味くて食べられないようなひどいのを売っている店もありましたよ。
今では寿司ロールを売る店はいたるところにありますから気軽に買って食べられるんですけど、私は滅多に買うことは無くなりました。
メルボルンでは物価が暴上がりしておりましてね、太巻きより少し細めの巻き寿司を半分に切ったのが1個5ドル近くもするのです。
ですから、私はお寿司が食べたくなったら家で作ります。はるかに安上がりだし、晩ご飯が手巻き寿司やちらし寿司だと家族が喜びますから。
回転寿司のお店は少しずつ増えて、何年か前にイーストランドというショッピングセンターに「寿司次郎」というお店がオープンしたんですが、私は行ったことがありませんでした。
ところが、一昨日うちの夫と友人のCさんが映画を見に行くと言うので私も一緒に行くことになり、映画は6時からで夫が仕事から帰って来てから行ったので、映画の前に腹ごしらえをしようということになって、お店に入ってすぐに食べられる回転寿司に行ったのですよ。
オーストラリアでは、回転寿司はスシ・トレイン(Sushi Train)と呼ばれます。寿司次郎の入り口には「1皿4ドル20セントから」と書いてありました。
それって、一番安い1皿が4ドル20セントですからね、平均価格は1皿5〜6ドルだろうと思いました。それって1皿5〜6百円ということですから、回転寿司の値段としては高いですよね?
すでにたくさんの寿司が回転していたので、カウンターに座ってすぐに食べられるはずでした。
ところが…
私はね、マグロとかハマチとか鮭とか、普通の握りが食べたかったんですけど、回転しているのはどれもどれも激しく装飾されていて、マヨネーズやソースがかかっているんです。
うちの夫やCさんは、そういうやつを醤油にジャブジャブつけて食べるんですから、それは寿司じゃあないのよ!
私は迷いに迷ってあぶった鮭が乗ったのを取りました。ひとくち食べたら、
うわっ!何だこれ!
中にクリームチーズが入っていたんです。
不味くはないんですよ。寿司飯には、マヨネーズもテリヤキソースもトンカツソースもクリームチーズも合うんです。でも私が食べたいのはそういうのじゃあないの。
回転してくる寿司を見続けて、私が食べたい普通の握りは来ないと分かりましたので、マヨネーズが付いていないアナゴとクリームチーズが入っていないあぶった鮭を食べました。
オーストラリアでは、ああいうのが人気なんでしょうかね。
注文すれば私が食べたかった普通の握りを作ってくれたのでしょうけど、時間がなかったですから回転していたのだけを取って食べました。
いやあ、「また行きたい!」とは思わなかったです。
寿司はああいう食べ物と思っているオーストラリア人が日本へ旅行して、新鮮な魚で作られたホンモノの寿司を食べて感激する理由が分かりますね。
こんにちは😊
返信削除回転してくる寿司は、ほとんどがこちらの方の好みの物です。
例えば、チキンとかサーモンを使ってアレンジされた物とか。
ハマチやマグロが食べたい場合は、やはり注文しない限りほとんど出て来ません。
多分、人気がないのと、後は値段が1番高いのが原因なんでしょうね。
ちなみに、私はハマチとあぶりホタテは毎回頼みますよ。
コメントありがとうございます。もしもまた行くことがあったら、ちゃんと時間がある時に行って、マグロとハマチを食べたいと思います。イカも食べたいなあ。少しだけワサビを利かせたイカだけの握りを。
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